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【就活生・学生必見イベント✨👀】 「建設業=きつい?」そのイメージ、古いかも! 売上500億超の地方ゼネコンから、ロボットや世界が注目するまちづくりを仕掛ける“ちょっと変わった”経営者たちが大集合!交流セッションでは、社会を動かす「面白い大人」と出会えるチャンスです!
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\建築のタネのコラムです🌱/ 【 207.木材の経年劣化 】 ─劣化の質を見極める─ 木材が灰色に変色してきたら、それはもう使えない?──そんな思い込みをそっとほぐすために、見た目に惑わされない木材との付き合い方を考えます。 ──────────────────── ■劣化は必然 木材は、雨風や紫外線といった自然環境の中で、ゆっくりと姿を変えていきます。たとえばウッドデッキが灰色になる現象は、「リグニン」という成分が紫外線で分解されて起こる自然な変化です。リグニンは木材の中でセルロース繊維をつなぎとめる役割を果たしていますが、紫外線に弱いため、表層から徐々に失われていきます。 けれど、その変化は“味わい”でもあるのです。欧米の木造建築では、あえて塗装せずに経年変化を楽しむことも多くあります。灰色の風合いを「エイジング」として受け入れられるかどうか──それもまた、建築における感性のひとつかもしれません。 実際、セルロースが無事であれば、木材の強度はほとんど損なわれていません。つまり、表面の変色だけで寿命を判断するのは早計です。 ──────────────────── ■静かに進む“本当の劣化” 逆に、見た目が比較的きれいなままでも内部が腐っていることがあります。これは「腐朽菌」による内部劣化で、長時間湿った状態が続くことで進行します。構造的に水が溜まりやすい場所、通気の悪い部位などが要注意です。 セルロースやリグニンそのものが分解され、木材の内部がスカスカになると、手で押すとふわっと沈んだり、工具で簡単に崩れたりするようになります。こうした状態は、強度が著しく低下しているサインです。 ──────────────────── ■見分けるための感覚 大切なのは、目に見える変化だけでなく、触って確かめること。乾いていてしっかりした手触りなら問題ない可能性が高いですが、常に湿っていて柔らかければ要注意。また、風通しが悪い場所では将来的なリスクも見逃せません。 木材を長く使いこなすためには、定期的な観察と「感覚を使った点検」が有効です。 ──────────────────── ■まとめ ─ 木材と向き合う感性を持つ 木材は自然の素材。変化するのが当たり前であり、むしろその変化をどう捉えるかが問われます。灰色に変わったからといって、すぐに「劣化」と判断するのではなく、中身──つまりセルロース構造がどうなっているかに注目する視点を持ちましょう。 表面的な処理だけでなく、設計段階から水はけや通気性を考え、手で触れ、目で見て、日々つきあう。その積み重ねが、木材と丁寧に暮らす建築の土台になります。 ──────────────────── 「建築のタネ」を毎日蒔いています🌱 毎日10:00 / 12:00 / 18:00に建築コラムを投稿! おひるは不定期で新作の投稿です。 ときどきお役立ち情報の投稿もあります! ぜひご覧くださいませ!
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\建築のタネのコラムです🌱/ 【 206.ツェッテルカステン 】 ─思考をコード化する技術─ 考えを流さずに、どこかにためておきたい」そんな思いを持ったことはありませんか?ツェッテルカステンは、つぶやき的なメモを結びつけ、知のネットワークを繋ぐ方法です。 ―――――――――――――――――――― ■ツェッテルカステンとは この手法を編み出したドイツの社会学者ニクラス・ルーマンは、ツェッテルカステンを使い、文章を10万篇以上用意したと言われています。このノート術の特徴は、情報をカード状のメモとして分離して記録し、相互に関連付けながら思考の繋がりを構築しく方法でした。 ―――――――――――――――――――― ■建築設計にも活きる思考法 日常のささやかな気づきの中、あるいは読書などをしているときに、「あれ?この発想、どこかで見たような…」と思うことはありませんか?そんなとき、さっとメモをして類型化するのです。ツェッテルカステンは記憶と知識を繋いでくれます。 さらに、この発想を支えるツールとして、今日では『Notion』や『Obsidian』などのノートアプリが心強い味方になります。自由にリンクやタグをつけることで、ノートの内容を自由自在に関連付けることができるのです。 ―――――――――――――――――――― ■知を組織し、思考を育てるノート術 ツェッテルカステンは、気づきを書き溜めて類型化することで、促すノート術です。スケッチやアイデアを生かせるように、自分なりのノートの作り方を見つけてみてはいかがでしょうか。 ──────────────────── 「建築のタネ」を毎日蒔いています🌱 毎日10:00 / 12:00 / 18:00に建築コラムを投稿! おひるは不定期で新作の投稿です。 ときどきお役立ち情報の投稿もあります! ぜひご覧くださいませ!
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\建築のタネのコラムです🌱/ 【 205.レンタブル比 】 ─分析で見える利益性─ 建物設計によって、同じ面積でも稼げる利益は変わることをご存知でしょうか? レンタブル比は、それを判断する指標のひとつです。 ────────────────── ■レンタブル比とは 建物全体の延べ床面積に対して、賃貸可能面積「収益部分」がどれだけあるかを表します。 オフィスなどもそうですが、貸付面積は利益に跳ね返ります。たとえば、共有部の面積を最低限にした集合住宅は、レンタブル比が高まり、利益を取りやすくなります。首都圏は特に1畳も増やせればかなりインパクトがありますよね。 最近は、エレベーターと階段の位置を分け、玄関と勝手口という、入口を2か所にするプランなども現れており、かなりパターンが決まってきた現在もまだ、この「面積の最適化」の流れはまだ終わってはなさそうです。 ────────────────── ■賃貸能力を上げるデザイン レンタブル比は、たんに数字の計算に留まらず、「どれだけ有効に面積を使えているか」を問う指標です。 デザインの段階で、共有部を最小限に抑える意識が、建物の商業的成功に大きく寄与する場合もあるのです。 ──────────────────── 「建築のタネ」を毎日蒔いています🌱 毎日10:00 / 12:00 / 18:00に建築コラムを投稿! おひるは不定期で新作の投稿です。 ときどきお役立ち情報の投稿もあります! ぜひご覧くださいませ!
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\建築のタネのコラムです🌱/ 【 204. 学問と実務 】 ─実務は調整ごとから始まる─ 建築の世界では、大学での学びと実務のあいだに大きな隔たりを感じる人が少なくない分野かもしれません。特に就職してすぐの時期は、そのギャップに戸惑うことが多いものです。 ──────────────────── ■「造る」前に、まず「整える」ことから 設計職に就いたとしても、最初に任される仕事の多くは“調整ごと”ばかり。施主の要望整理、法規対応、社内外の確認作業……。学生時代に学んだ空間構成や造形に関する知識が、すぐには活かせないと感じるかもしれません。 しかし、そこで得られる経験値は、やがて学問とリンクしてきます。図面を描くだけでなく、プロジェクトを前に進めるための総合的な判断力が徐々に培われていくのです。 ──────────────────── ■「使える学び」はすでに手の中にある リサーチの方法、論理的思考、図解のスキル。これらはすべて大学時代に磨いてきたものです。たとえ実務の入口で直接「造形」に携われなくても、自分の武器として使い続けられる力です。 建築の仕事は、経験を積んではじめて視野が広がり、学びと実務の重なりが見えてくる。焦らずに一歩ずつ。そのプロセス自体が、建築という分野の奥深さでもあるのです。 ──────────────────── ■まとめ ─ 経験がつなぐ学問と実務 建築の実務は、最初から理想的な造形に取り組めるとは限りません。ただ、積み重ねた経験がいつか学問の価値を照らし出してくれます。今持っている“考える力”や“表現する力”は、確実にあなたを支えてくれます。 ──────────────────── 「建築のタネ」を毎日蒔いています🌱 毎日10:00 / 12:00 / 18:00に建築コラムを投稿! おひるは不定期で新作の投稿です。 ときどきお役立ち情報の投稿もあります! ぜひご覧くださいませ!
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\建築のタネのコラムです🌱/ 【 203.三種の神器 】 ─空間を制すもの─ エスカレーター、エアコン、石膏ボード。この3要素が、建築において果たす意味を考えたことはありますか? ──────────────────── ■「三種の神器」とは 現代都市の隅々にまで行き渡る「三種の神器」――それがエスカレーター、エアコン、石膏ボード。建築家のレム・コールハースはこれらを、空間から文脈や物語性、地理的特異性を削ぎ落とす存在として批判的に言及しました。 人の移動を自動化し、季節感を排し、あらゆる空間を同一素材で塗りつぶすこれらの要素は、確かに無機的で無個性であると言えるでしょう。 ──────────────────── ■歴史が語らぬ重要性 しかし、その無表情さこそ、現代建築の基盤でもあります。私たちは気づかぬうちにこの三つに依存し、恩恵を受け、空間を前提として成り立たせているのも事実です。これらは建築史の文脈で語られることはありませんが、決して無視できる要素ではないのです。 ──────────────────── ■まとめ ─ 現代建築の影の立役者たち この3要素に目を付けたコールハースの慧眼には恐れを抱くところです。それは彼の批評の対象となりましたがそれと同時に、建築が建築であるための静かな前提条件でもあるのです。 ──────────────────── 「建築のタネ」を毎日蒔いています🌱 毎日10:00 / 12:00 / 18:00に建築コラムを投稿! おひるは不定期で新作の投稿です。 ときどきお役立ち情報の投稿もあります! ぜひご覧くださいませ!
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\建築のタネのコラムです🌱/ 【 202.大きな水の流れ 】 ─見えない水を読む設計─ 目に見える雨水の動きだけでなく、土地には地下水や地形に沿った大きな水の流れが存在します。ランドスケープを考慮する際、設計者はこの「見えない水」に敏感である必要があります。 ──────────────────── ■流域という視点 建物の屋根から集まる雨水だけでなく、敷地全体には上流から流れ込む水のルートがあります。雨の日だけでなく、常時地下を流れる水脈や、過去の地形がもたらす「土地のクセ」も見落とせません。 建築は地面の上に置くだけではなく、地面の一部として調和させる営み。そのためには、水の流れを読む視点=「流域思考」が欠かせません。広い土地を扱う場合は、建築の雨仕舞という小さなスケールから、雨水の行方を考える流域思考まで視野に入れることが大切なのです。 ──────────────────── ■大地のかたちを整える クルックフィールズ(設計:藤原徹平/フジワラテッペイアーキテクツラボ)という、新しい農の可能性を探求しているプロジェクトがあります。 fujiwalabo.com/projects/kurk…… 30haという広大な土地(正方形であれば約550m角)という、ランドスケープデザインも含めたかなり大きなスケールの計画、のため、土塁をつくるなどの造成工事も大規模なものですが、この大きな水の流れというものを意識して設計が為されています。「この土地はどういう姿をしたいのだろうか?」ということを読み取る試みでもあったのです。 ──────────────────── ■まとめ ─ 見えない流れを感じ取る目を 自然の地形には、必ず水がつくった痕跡があります。山の尾根と谷、植生、地盤の変化。それらを観察し、「水の在り処」を読み解くことが、大規模なランドスケープを絡めた案件において非常に重要になるのです。 ──────────────────── 「建築のタネ」を毎日蒔いています🌱 毎日10:00 / 12:00 / 18:00に建築コラムを投稿! おひるは不定期で新作の投稿です。 ときどきお役立ち情報の投稿もあります! ぜひご覧くださいませ!
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\建築のタネのコラムです🌱/ 【 201.点の情報と解釈 】 ─物事は比較対象と背景があってこそ─ ある意見に違和感を覚えたとき、その理由を考えたことはありますか?物事は「点」だけでは判断できず、背景や比較対象を知って初めて正しく理解できるものです。 ──────────────────── ■絶対評価と相対評価を知る 世の中には「絶対評価」と「相対評価」という評価軸があります。 絶対評価は、テストの点数のように、明確な基準にもとづいて行われる評価。相対評価は、他の対象と比較する中で位置付けられる評価です。 どちらも一長一短ありますが、基準が定められていないものについては、ほとんどの場合、相対評価になります。私たちが日常で感じる「良い」「悪い」も、あくまで「比較」のうえで成り立っているのです。 ──────────────────── ■背景を知らずに「評価」はできない 例えば「日本ほどインフラがボロボロな国はない」という意見を見かけたら、「あれ…?」と思いませんか。たしかに課題はあるかもしれませんが、水道水をそのまま飲める国は世界でもわずか10か国程度。何と比較して「ボロボロ」だと感じたのでしょうか。 もしかしたら、ある一件の出来事を見て感情的に語られたのかもしれません。しかし、背景を考慮せずに放たれた評価は、正確性を欠いてしまうことがよくあるのです。 ──────────────────── ■まとめ ─ 背景を推し量ることの大切さ 比較対象や背景がないまま語られる評価は、とても危ういものです。ひとつの点だけを見て「これはおかしい!」と断じるのではなく、その背後にある状況や基準を探りながら、冷静に受け止めたいですね。 ──────────────────── 「建築のタネ」を毎日蒔いています🌱 毎日10:00 / 12:00 / 18:00に建築コラムを投稿! おひるは不定期で新作の投稿です。 ときどきお役立ち情報の投稿もあります! ぜひご覧くださいませ!
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【大学生向けイベント】 昨年に続き今年も有楽町で開催予定です。 まちづくりやスタートアップに興味がある方は是非お越しください🚃💨 参加特典あります✨ #まちづくり #スタートアップ #建設テック #ものづくり #キャリアデザイン
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\建築のタネのコラムです🌱/ 【 200.問題提起と問題解決の間 】 ─ニーズの発掘は誰のため?─ 学生時代の設計課題では、問題を提起した上でそこへの介入を考え、解決を図るという流れがよくとられます。ただし、その間に「ニーズの発掘」や「事業性の検証」といったプロセスが隠れがちなのは否めません。 ──────────────────── ■つい考えたくなるアイデアでも 例えば、空き家を課題として、それを公共空間に転用することを描く案はよく見られます。これはこの問題にクリエイティブな対応をしようとする姿勢としてよく分かりますが、でもそのビジョンは本当に正しいのでしょうか? 誰が運用して、誰が利益を取るのか? ここがはっきりしないと、どんなに意図は良さそうでも、現実感を持った設計には繋がらないのです。どこか公共事業を便利に捉えすぎてはいませんか? こういった、結局だれのための問題解決なのかを見極める視点、つまりニーズを見いだす視点や、それが事業として成立しうるかどうかのロジックも、もっと課題の中で重要視されてもいいのに…と思うこともあります。 ──────────────────── ■まとめ 問題を見いだし、そこに解決を探る設計は簡潔ですが、その間に隠れたニーズや事業性の視点を見落とさないことが、現実性のある案を考える上でも、役立つ視点になります。 「空き家問題への介入=解決」とは限らないのです。 ──────────────────── 「建築のタネ」を毎日蒔いています🌱 毎日10:00 / 12:00 / 18:00に建築コラムを投稿! おひるは不定期で新作の投稿です。 ときどきお役立ち情報の投稿もあります! ぜひご覧くださいませ!
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\建築のタネのコラムです🌱/ 【 199. 情報量と活路 】 ─膨大な情報から活路を見出す─ アイディアは、ある日突然「ひらめく」ものではありません。見えない線を追い求め、情報の森の中を彷徨うことで、やがて道が見えてくるのです。 ──────────────────── ■「まずは歩く」から始めよう 膨大な情報のなかに身を置き、ひたすら集めて、並べて、仮説を立ててみる。すると、一見使えなさそうな情報が意外なところで解決の糸口になることがあります。 リサーチのほとんどは、直接は使わない“無駄”かもしれません。でも、その無駄があるからこそ、ある一点が光って見える。 特に建築のように複雑で複合的な領域では、「まずは広く、仮説が立てば深く考える」——この繰り返しのなかで、やっと“活路”が立ち上がってくるのです。 ──────────────────── ■膨大な情報の点は、いつか線になる たくさんの本を読み、現場を歩き、話を聞き、図面を引いてみる。そのすべてが、いつかつながる道筋になる。 今日のひとつのインプットは、明日のひらめきに続いているかも。まずは情報の絶対量を増やすところから! ──────────────────── ■まとめ 道は、最初から見えているわけではありません。情報の海を泳ぎ続けることで、徐々に輪郭が浮かび上がってきます。まずはなんといっても「情報量」。歩きましょう。本を読みましょう。そして、あきらめずに考え続けましょう。 ──────────────────── 「建築のタネ」を毎日蒔いています🌱 毎日10:00 / 12:00 / 18:00に建築コラムを投稿! おひるは不定期で新作の投稿です。 ときどきお役立ち情報の投稿もあります! ぜひご覧くださいませ!
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\建築のタネのコラムです🌱/ 【 198.ヒュッゲ(hygge) 】 ─言葉の“音”ではなく、“思い出”で伝わる世界─ 今日は少し理解しにくい内容なので、ちょっと長めの文章です。 「ヒュッゲ(hygge)」というのは、北欧・デンマークの言葉で、日本語にははっきり訳せない“居心地のよい時間や空間”を表す言葉です。 でも、それだけじゃありません。 本当のヒュッゲは、「居心地がいい」とか「リラックスする」といった簡単な感覚だけでは語りきれないものでもあります。 ──────────────────── ■ヒュッゲの具体例 たとえば―― ・冬の寒い夜に、家族であたたかいスープを囲んで過ごす時間 ・大事な人と無言でコーヒーを飲みながら、ただ静かな空気を楽しむ時間 ・雨の日、好きな音楽と毛布に包まれて、外を気にせずのんびりできる午後 これらすべて「ヒュッゲ」です。 こうした時間に共通しているのは、ぬくもりと安心感と、ほんの少しの静けさ。「ヒュッゲ」という言葉は、そういう細やかで繊細な気持ちの記憶を、たったひとことで呼び起こす力を持っているのです。 ──────────────────── ■ なぜ、日本語にはないのか? 日本語には「くつろぐ」「ぬくもり」「まったり」といった言葉があります。 でも、「ヒュッゲ」はそうしたひとつひとつの感覚がぎゅっと束になったような言葉で、 しかもそれが、「人と過ごす関係性」や「季節」「場所」などと結びついている。かなりふわっとした言葉です。 つまり、言葉を見ただけで、記憶や情景、感情までふっとよみがえってくる。 そんな“意味を越えた気配”のようなものをまとっているのが、「ヒュッゲ」という言葉なのです。※末尾に補足説明があります。 ──────────────────── ■ 言葉には“音”以上のものが宿る 「ヒュッゲ」と聞いたときに、 “北欧風のおしゃれなライフスタイル”を思い浮かべる人もいれば、 “ろうそくの光とウールのブランケット”を思い浮かべる人もいるでしょう。 同じ言葉を聞いても、人それぞれ頭に浮かぶものが違う。 それは、その人がこれまでに経験してきた“心地よい瞬間”と、言葉が結びついているからです。 言葉の「音」や「形」だけではなく、 どんな風に感じ取られて、どんなイメージを呼び起こすか――そこまで含めて“ことばの力”なのです。 ──────────────────── ■ まとめ もしあなたが「今日はヒュッゲな時間を過ごしたい」と思ったなら、 それは“のんびりしたい”という以上に、「だれかと安心して過ごしたい」「ほっとできる自分に戻りたい」、 そんな深い気持ちを、自分の中から引き出してくれる言葉になるはずです。 言葉は、ただ意味を伝えるためだけの道具ではなく、 心の奥にある風景を呼び覚ます“鍵”なのかもしれません。 だからこそ、「ヒュッゲ」という言葉が日本語に訳しきれないのも、うなずけますよね。 それは、ただ“意味”が違うというより、その言葉が呼び起こす世界そのものが、文化によって少しずつ違うからなのです。 ──────────────────── ※ ちょっとだけ補足説明… このコラムで書いてきた「言葉のかたち(音や文字)」と「そこから浮かぶ感情や情景」は、 実は言語学の世界で「シニフィアン(見えるかたち)」と「シニフィエ(思い浮かぶ中身)」というふたつの概念に分けて考えられています。 今回の「ヒュッゲ」の話はまさにこの考え方そのもの。 つまり、「ヒュッゲ」という“音や綴り”そのものではなく、そこから浮かぶ“ぬくもりのある記憶や気持ち”こそが、この言葉の本当の意味をつくっている――というわけです。 難しそうな用語も、実は私たちの日常の中に、ちゃんと息づいているんですね。 ──────────────────── 「建築のタネ」を毎日蒔いています🌱 毎日10:00 / 12:00 / 18:00に建築コラムを投稿! おひるは不定期で新作の投稿です。 ときどきお役立ち情報の投稿もあります! ぜひご覧くださいませ!
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\建築のタネのコラムです🌱/ 【 197. 竣工のその後 】 ─小さな要望が次を呼ぶ─ 竣工はゴールではなく、むしろ始まりです。とりわけ店舗工事などでは「天井の吊り看板をもう10cm下げたい」「ここにピッタリのテーブルを」といった声が絶えません。そんな“些細さ”への向き合い方は、設計者の人間力が大いに試される試練であり、次の仕事を芽吹かせる、営業的にも大切な事柄です。 ──────────────────── ■アフターサービスは営業活動 運営が始まると、改修より小さな相談が降ってきます。ここで素早く応える姿勢は、施主に安心感を与え、リピートや紹介へと連鎖します。ここは美しいパースや図面よりも、人間味あるコミュニケーションが効く場面かもしれません。 ──────────────────── ■利益と遠方案件のジレンマ ただし現場が遠いと出張費が痛い。寸法取りは誰?製作はどこ?規模が小さい工事だからこそ、利益はすぐに蒸発します。地元密着の事務所が「ちょっとした工事だし、家具屋さんと直接やるから施工管理者抜きで行かせてもらおう」と動けるのは、日頃のネットワークと信頼があってこそ。遠方であれば仕上げ材の品番と納まりを伝えて、施工業者にまるっと任せちゃうのもありです。時間とコストのバランスをとりながら、自分の働きやすい方法が実現できるように、日ごろから関係者同士の信頼関係を構築しておくことは非常に大切なのです。 ──────────────────── ■まとめ 竣工後の“小さな要望”を軽んじないこと。それは施主との関係を育て、関連業者との絆を深める、大事な土壌形成のプロセスです。手間の見極めと信頼の種まきを怠らなければ、やがて大きな森に育つかもしれません。 ──────────────────── 「建築のタネ」を毎日蒔いています🌱 毎日10:00 / 12:00 / 18:00に建築コラムを投稿! おひるは不定期で新作の投稿です。 ときどきお役立ち情報の投稿もあります! ぜひご覧くださいませ!
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