FF外失礼しました。
中国からのサッカー好きな留学生です。
私から見ると。
中国人は子供の頃から、「高い点数を取って良い大学に入ることだけが、階級を上昇させる唯一の道だ」という思想を叩き込まれて育ちます。現在の中国は、完全に学歴至主義の社会です。
中国で親に向かって「もう勉強したくない。サッカーがしたい」なんて言おうものなら、基本的にはぶん殴られます。
私も子供の頃、サッカー選手になることを夢見て、ユースの育成システムに入れる可能性があったのですが、母親に止められました。母は私に「勉強の方が大事だ」と言ったのです。
今となっては、母が正しかったと思ってます。私のサッカーの才能は、プロになれるほどのものでは到底なかったからです。(笑)
しかし、その育成システムに「あと一歩で入れるところだった」という経験のおかげで、私は中国スポーツ界のいくつかの暗部を知ることになりました。
「監督に十分な賄賂を渡さなければ、試合に出してもらえない」「役人の子供は、どんなに下手くそでもスタメンで起用される」など、枚挙に暇がありません。
さらに言えば、中国サッカー界のトップ権力者連中はサッカー出身者ですらなく、ピッチに何人の選手がいるのかさえ知らない有様です。これではサッカーが上手くいくはずがありません。
そして、中国の教育体制における「スポーツへの抑圧」です。中国が強みを持つ個人種目の多くは、アスリートからの「搾取」によって成り立っています。例えば、体操選手の発育を不自然に抑制するようなやり方です。個人競技の選手たちは、基本的に幼少期から専門的に選抜され、隔離されてスポーツ英才教育を受けます。
一方で、もし「勉強の道」に進んだとしたら、スポーツとは完全に並行する二本の線になってしまいます。私は中高生の頃、日本のアニメに出てくる「全国大会」が羨ましくて仕方がありませんでした。
一方、私が中国で入学した進学校には、部活もなければ大会もなく、週に1回しかない体育の授業の半分は数学の授業に潰されていました。高1・高2の時は毎日朝7時半から午後5時半まで授業があり、高3になると毎日朝6時半から夜8時半まで拘束されました。家に帰れば大量の宿題が待っており、あるいは塾に夜10時まで通う日々。睡眠時間は毎日5時間にも満たない状態でした。
これでも、私は中国の中で「最も受験が楽」とされる地域の出身なのです。他の省は、もっと過酷です。このような地獄の中で、一体どこにサッカーをする活力など残されているでしょうか。ついでに言えば、私の高校にはサッカー場すらありませんでした。(笑)
中国は10年前まで、厳格な「一人っ子政策」を敷いていました。
親の気持ちは痛いほどよく分かります。たった一人の我が子に、「中国サッカーを救う」というような、儚い夢を賭けさせたくなどないのです。もし私が親だとしても、我が子には真面目に勉強して大学に合格してほしいと願うでしょう。
これが、華やかに見えるオリンピックのメダル獲得数の裏にある、一般の人間には到底足を踏み入れることのできない中国スポーツ界のリアルです。
結局のところ、中国の現状において、最も堅実に階級を上昇させる方法は「勉強」であり、この状況が変わらない限り、中国のスポーツが本質的に変わることがないと思います。
高校に体育の授業すら満足にない国では、たとえメッシやクリスティアーノ・ロナウドのような天才が生まれたとしても、彼らもただ大学受験の道へ進むしかないのです。