コロナ初期に、イベルメクチンが効くかもしれないという情報がありました。実際はコロナに効かなかったのですが、なぜ効くように見えたのでしょうか?
コロナにイベルメクチンが効くかも? という報告は、インド・ペルー・ブラジルといった国からでした。実はこの国々は寄生虫の感染が多い国で、イベルメクチンによって寄生虫を駆除したので、効果が出たように見えたのです。
寄生虫が駆除されて健康状態が良くなったこともあります。また、重症コロナ患者に使われるステロイドは、寄生虫の活動を活発化することがあります。イベルメクチンを使うことで寄生虫が駆除された状態で、安全にステロイド治療ができたということもありそうです。
また、イベルメクチンに関しては、データが捏造された論文(
researchsquare.com/article/r… ※撤回済)が出回り、混乱の一因になりました。
データを正しく読めない陰謀論者たちは、「イベルメクチンが認められないのは、製薬会社の陰謀だ」などと主張し、勝手にイベルメクチンを飲んで、勝手に薬害を発生させていました。
今でも、癌にイベルメクチンが効くといったデマをときどき見かけます。イベルメクチンは駆虫薬として大変優秀ですが、癌には効きません。
薬は用法用量を守って、正しくお使いください。
参考文献:
Comparison of Trials Using Ivermectin for COVID-19 Between Regions With High and Low Prevalence of Strongyloidiasis
(コロナにイベルメクチンを用いた試験、糞線虫症の蔓延率が高い地域と低い地域との比較)
jamanetwork.com/journals/jam…