長年にわたって温暖化への影響を知りながら誤情報をばらまいて、カネにものをいわせて温暖化対策を妨害することで利益を得てきた化石燃料産業と、それを可能にしてきた各国政府(途上国や新興国含め)や他の産業、金融機関などの「化石燃料ネットワーク」が「グローバルノース」で、温暖化の影響を受けてきた人たちはグローバルサウス(=MAPA: 最も影響を受ける人々と地域)というのが環境正義/気候正義的な捉え方です。
いまの気候正義の構図だと、先進国内で温暖化の偏った影響を受けている人たちまで、化石燃料産業がやってきたことの責任を背負わされることになるんですよね。それは環境正義的におかしい話で、被害者なのに、その人たちの存在が見えなくなってしまいます。
環境正義の父と呼ばれるロバート・ブラードは、環境正義と気候正義は同じと言っています。私も同じ意見です。
搾取する者対搾取される者。1%対99%。ナオミ・クラインやバーニー・サンダース、最近だと、ゾーラン・マムダニやジェームズ・タラリコがこの構図で社会の不公正を語っています。
国家間の気候正義問題を語るとき、記事にするときには、聞き手が正しい問いを持たないと、あっちの弱者を可視化するために、こっちの弱者を見えなくしてしまうという、おそらく伝える側としては誰も望まない形になってしまうので、気をつけたいですよね。