Joined October 2010
16,566 Photos and videos
[補]図は、昔、トランプのスートについて調べていて、インターネットで見つけたものだ。今ではどのサイトだったか不明。この図が正しいのかどうかの検証もやる気はない(どなたかやってくださると益される人は多いと思うが……)。 1910年の段階で、ウェイト説が誰とも一致していないのが目を惹く。
1
2
15
488
しかしそうなると、問題は別のところに飛び火する──GDでは、ワンドは「火」元素配当である。ウェイト=スミス版では、火元素は火蜥蜴で表象されていた。ところがそれがワンドのクィーンで崩れた。これを(わたしは)パメラの”反抗”に求めたが、”反抗”したのはむしろウェイトの方だったのではないか?
2
12
470
これに対しウェイトは云う、「私は五芒貨の代用品を発案していないし、代替案について支持するどんな特別な理由も持っていない」。──ウェイトの云う「原案」が何で、「代替案」が何かも検討せず、ウェイトが代替案を”一番良いと思っている”などとは云えないはずである。 しかし、そうなると……
1
6
307
とはいえ、とにかくレヴィの絶対的鍵は鷲にペンタクルを対応させた。これこそが”原案”と認めてよかろう。 この「代替案」は黄金の夜明け団から出された。牛の刺し棒→「火」、杯→「水」、剣→「空気」、ペンタクル→「土」である。
2
24
518
つまり占星術では天蝎宮は「水」宝瓶宮は「空気」配当であるが、循環論では右上は「空気」、宝瓶宮は「水」配当でないと(うまく)成立しない(大抵の解説者が、ここで躓いている)。レヴィがここに空気を配当したのは、四聖獣の配当(鷲→空気)からはわかりよいが、循環論の上からは間違いである。
6
20
538
西方では、当然、キリスト教関係の表象をこれに当てようとした。大抵の試みはうまくいった(ということは、特に異論を差し挟む余地はなかった)(左図)。ところが、既に完成していた占星術の十二宮図と習合させようとした時、問題が生じた(ここでは問題を繰り返さない。右図から推察されよ)。
11
66
1,622
4つの元素と、乾・湿/冷・熱という、物質の4つの性質から、森羅万象を説明し切ろうとするアリストテレースの理論は、西方思想の根幹をなしてきた。問題は、ただ、具体的物質として何がそこに配当されるか、だけだった。
6
16
551
したがって、ウェイトが云う、四元素配当の「原案」とは、おそらく、先に挙げた「ギョーム・ポステルより与えられ、エリファス・レヴィにより完成されし隠秘学の絶対的〔!!!〕鍵」(『大いなる神秘の鍵』巻頭図)のことだろうと判断する。
5
20
539
オカルト界に与えたレヴィの影響は甚大であったろう。ウェイトはそのレヴィのイギリスにおける翻訳者・紹介者であった。レヴィは後年カバラ思想に傾いたが、その手前で踏みとどまった。ウェイトは独自にカバラも勉強し、1913年(タロット・カード発表の後)には、レヴィのカバラ理解の間違いを指摘。
3
10
386
公然と「occultist」と名乗れるようになったのは、キリスト教思想がようやく行き詰まりを迎えた頃であり、故であることを忘れてはなるまい(Wiki によると、「occultisme という言葉自体は19世紀のフランス人魔術師エリファス・レヴィが最初に用いたもの」と)。
5
28
1,167
グノーシス派もキリスト教も、同じ根から発生したものゆえ、その対立は激しかった。結局、グノーシス主義を異端として排斥したキリスト教の御代になるわけだが、グノーシス思想を体現した画家としては、William Blake が挙げられることは既述。奇っ怪な絵が多いが、その思想的根拠を知れば、興味深い。
18
84
1,717
民族滅亡の危機を生きぬいたユダヤ人たちは、一神教をますます先鋭化させる方向に進んだが、他方で、”そもそも世界創造は神の悪意だったのではないか?”と疑う者たちも生じた。その中には「蛇」こそ崇拝にあたいすると唱えた者もいる(オフィス派。ὄφις は蛇の意)。これらを一括してグノーシス派。
1
5
29
531
聖書を舐めるように読んで研究するラビたちも、世界創造の前に世界があったことを読み取った。「神は光あれと言った──すると光があった」(Gen.i,3-)。ラビ・イツハクは語った。「……光を二度言うことは、まえにすでに光が”あった”ことを言おうとしているからです」(『ゾーハル』邦訳p.127)
8
32
919
そういう次第で、蛇には知恵があったが、生命の樹が何処にあるのかわからなかった。そこで、「神」の創った人間を使って、その在処を知ろうとした……。新たな神話の創出である。 この神話によると、生命の樹はじつは知恵の樹の中に隠れていたのだとか (^0^)
3
20
508
キャンベルが挙げた諸々は、創世記の冒頭「主・神がつくった地上の獣の中では、蛇がもっとも賢かった」(Gen.3,1)所以を教えてくれる。つまり、蛇は、”人”がつくられるよりも早くから(つまり約1億6000万年前~1億4000万年前頃から)地球上におり、ヒト科ヒトが誕生する前を知っているということだ。
4
22
676
そこから彼(キャンベル)はさらに世界樹を導き出し、紀元前2350年から2150年頃の初期アッカドの封印では、太陽と月のしたの世界樹に蛇が登っている図を引き合いに出す。そして「すべての登場人物は女性である」ことを強調した上で、神話時代に話を持ちこむ……。 なるほど説得的だ。だが、……
3
19
602
caduceus ← κηρύκειον とはそもそも何なのか? この問題をかなり深く追求したのが(知るかぎりでは)キャンベル『神の仮面』。彼は前2025年頃のラガシュのグデア王が奉納した凍石製鉢に刻まれた浮彫(図)を引き合いに出す。 つまり、彼においては、2匹の絡み合う蛇が先(=基)なのである。
5
19
553
ウェイトが、「私は五芒貨の代用品を発案していないし、代替案について支持するどんな特別な理由も持っていない」と云う時、ペンタクルの本案=原案とは何だったのか?──そういう問いかけがなされていないことを指摘したいだけのことだ。 で、ペンタクルの王が左足で踏みつけているものは何なのか?
2
8
358
(ゴメン!)信託(誤)→神託(正)。この”ペンタクルのキング”は、手に触れるものがみな黄金に代わったというミダース王に取材しているという。王の左後方にいるのは、おそらく、「雄鹿あるいはカモシカ」。これは魔術全書のペンタクル騎士の説明中に出る。注目したいのは王の左足先の黄金である。
3
15
493
ペンタクルが「土」元素に配当されていることは、王座の肘掛けと背凭れに彫刻された牛で明らかだろう。ところで、王が左足で踏みつけているものについて言及した解説者にお目にかかれないのだが、わたしの手許に「信託のタロット」なるものがある。そのペンタクルの王が右図。
5
19
642