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歴史 早期再分極(Early Repolarization:ER)は、現在でも定義や臨床的意義について議論が続いている心電図所見です。その理由の一つは、「J波」と「J点上昇」が歴史的に混同されながら研究が進んできたためです。 1953年、John J. Osbornらは犬の低体温実験において、QRS波直後に出現する特徴的なノッチを報告しました。これが後に「Osborn波」と呼ばれるようになり...
左回旋枝(LCx)のSTEMI 側壁誘導(Ⅰ、aVL、V5–V6)のST上昇 LCx閉塞では、側壁を反映するⅠ、aVL、V5–V6誘導でST上昇を示します。 Ⅰ・aVLでのST↑は高位側壁の虚血を反映し、V5–V6でのST↑は後側壁梗塞を示唆します。また後壁の虚血のミラーイメージが前壁で見られますので、後壁の異常Q波、ST上昇→前壁のR波の増高、ST低下としてみられます。これも後壁梗塞を疑...
LMTのSTEMI aVR誘導および前壁誘導でのST上昇の意義と重症度 LMT閉塞では、aVR誘導で1mm以上のST上昇を認めることが最も特異的な所見です。これは広範囲な左室心筋の虚血あるいは基部中隔部虚血を反映し、単一冠動脈よりも多枝病変や急性LMT閉塞を強く示唆します。同時に前壁誘導(V1–V4)でのST上昇は、前壁から中隔まで左室広範囲が虚血状態にあることを示し、急性心不全や心原性シ...