ALT ハラスメントのない学会をめざして 日本中東学会(以下「本学会」)は、1985年に設立され、中東地域に関する人文・社会科学および自然科学・技術分野の専門家による学際的な交流と協力の場を築いてきました。以来、各分野の協働を通じて、公共性と国際性を備えた学術活動の推進、後進の育成、そして社会貢献に努めてきました。 近年、日本国内および国際社会では、ハラスメントへの問題意識が高まっています。一般にハラスメントとは、民族、国籍、ジェンダー、セクシュアリティ、宗教、信条、年齢、職業、学歴・職歴、身体的特徴などに関する言動、または力関係や権力関係、地位を利用して、不当な扱いをする行為や、個人に不利益や不快感を与え、個人の尊厳を損なう、すべての行為を指します。学術研究の発展と社会貢献を目指す本学会およびその関連分野の研究・教育現場においても、ハラスメント行為が生じてきたことを真摯に受け止めています。 現代の中東地域では、紛争や対立が継続し、人々の生活に深刻な影響を与えています。この地域を研究するにあたっては、情報収集・分析・提示の各段階で慎重な判断と高い倫理意識が求められます。こうした高い倫理性が求められる場において、研究・教育活動の基盤となる公平な関係を損なうハラスメント行為は、断じて容認されるものではありません。 以上をふまえ、学術的多様性を前提としながら学術研究の発展およびその成果の社会還元を推進する団体として、私たちは学会が関わるあらゆる活動において、いかなるハラスメントも許容しないことを宣言します。 本学会は、会員および関係するすべての人が安心して研究・教育・交流活動を継続できる環境を整えるために、会員の皆さまからのご意見・ご提案を広く受け止め、必要な取り組みを今後も着実に推進していきます。 日本中東学会 第21期理事会 (発表日:2026年5月25日)