VRで、人の気配に体がのけぞった。
デスクトップでVRChatを使っていた頃、キャラクターはあくまで画面の向こう側にいる存在でした。
それが、VRゴーグルを被った瞬間に全部が変わった。
同時接続者数がピーク時に約10万人を記録したというデータを見て、仮想空間がもう「遊び場」の話じゃなくなってきていると改めて実感しています。
一番の違いは、頭を動かすと視界がそのまま追いかけてくる「6DoF」という仕組みにあると思ってます。
自分の動きが全方位でリアルに反映される。
たったそれだけのことが、脳に「私は今ここにいる」と強烈に誤認させるんですよね。
デスクトップ版だと、キャラクターはマウスで動かす操作対象でした。
でもVRに移行した瞬間、相手は「手を伸ばせば届く距離にいる、実在する人」に切り替わるんです。
面白いのが、VR内でも人間は無意識にパーソナルスペースを保とうとすること。
現実と同じ0.5〜1.5メートルくらいの距離を、みんな自然に維持しようとするらしいです。
相手がグッと近づいてきたとき、思わず体がのけぞった。
心臓が跳ねる感覚があった。
デスクトップ版では絶対に味わえない、あの「物理的な圧」が確実に存在してるんですよね。
相手と目が合ったときの言葉にできない緊張感。
自分より背の高いアバターを見上げたときの圧倒的な威圧感。
これは単なる視覚情報じゃなくて、脳がその場の空気を「実在」として処理している証拠だと思う。
さらに、髪や服に触れられる物理演算の仕組みや、手に伝わる振動フィードバックが、その感覚をさらに強くしてくれます。
誰かに頭を撫でられたとき、物理的な接触は一切ないはずなのに、あの独特の重みや質感がちゃんと「ある」んですよね。
正直、初めて体験したときは普通に動揺しました。
これはもう、ゲームをプレイしているというより、誰かと「同じ空間で同じ時間を共有している」という感覚に近いです。
Meta Quest 2が約38%、Quest 3が約15%というシェアを見ると、高品質なVR体験がすでに多くの人の手に届いている。
仮想空間が「もう一つの現実」になりつつあるというのは、大げさでも比喩でもなくて、脳レベルで起きている話だと私は思っています。