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SoundCloudに投稿した楽曲が10万回を突破するなど、インターネットの一部界隈で大きな話題となっているミュージシャン、自由ヶ丘。2018年にはPIPPI名義で所属していたユニット・Utsuro Sparkで作曲を担当し、〈Local Visions〉からEP『Static Electricity』をリリース。今年4月に同レーベルより発表された『シンドローム』に続きソロ名義3作目となる本...
ALT Group Exhibition「あの空間・場所について」 【展示について】 深夜の廊下、使われなくなった施設、照明だけが点くホテルのロビー—— 「誰もいない空間」に宿る不安や違和感としてインターネット上で広がった「リミナルスペース(Liminal Space)」は、根源的な恐怖と、説明のつかない奇妙な郷愁を同時に呼び起こす。「The Backrooms」に端を発し、ヴェイパーウェイブ(Vaporwave)の影響を一部受けながら育ったこの概念は、2020年前後の欧米での爆発的な流行から5年以上が経ち、日本でも一般化している。人が写っていないのに記憶だけが定着している風景。その無人性の中にこそ、得体の知れない親密さが息づいている。 しかし、現在のインターネット上には、原理的なリミナルスペース——純粋な「不気味の谷」的な恐怖——からはみ出した空間も無数に生まれている。穏やかで、どこか温かな空白、あるいは安心できないのに捨てがたい空虚感、それらはもはや厳密なリミナルスペースとは異なるが、確かに「あの空間・場所」として共有されている。 本展では、そのような「あの空間・場所」について、微風ゾーンことTsudio Studio、アシアタ、COR!S、ミヤオウの4名の作家が、写真・映像、イラストレーション、そして音楽を通じてそれぞれの解釈を提示する。参加作家のうち3名は音楽家としても活動しており、音と視覚の往還のなかで、“場所の残像”を聴覚的にも立ち上げていく。 かつて「不気味な空白」として語られた空間が、いまや「親しみのある無人性」へと変化している。 その変遷は、ネットカルチャーの成熟でもあり、私たち自身の感覚の変化でもある。 ——リミナルスペースとは結局、私たちがいまどこに「いる」と感じているのかを問う鏡なのかもしれない。