AIがソフトウェアエンジニアを置き換えない理由、そして今後も置き換えられない理由、という記事
normaltech.ai/p/why-ai-hasnt…
・AIが人間の仕事を奪うという不安が高まっているが、ソフトウェア開発の現場を見るとAIが大量解雇を引き起こすという予測は間違っている
・BlockやSnapやIntuitでAIによる大量解雇が報じられたが、実際は財務難や事業再編が原因であり、単にAIのせいにしているだけであった
・採用担当者や経営陣は財務上の制約よりもAIを理由にする方が関係者からの見栄えがいいため、AIを言い訳に解雇を行う傾向がある
・ニューヨーク州のWARN法に基づく大規模な解雇報告でも、AIが原因だと申告された解雇は全体のわずか0.2%に過ぎなかった
・連邦準備制度理事会の調査でもソフトウェアエンジニアの雇用は依然として成長を続けている
・AIが大量にコードを書けるようになってもソフトウェアエンジニアが不要になるわけではない
・ソフトウェア開発は「何を構築するか決定する」「コードを実行・実装する」「検証して納品する」という3層のサンドイッチ構造になっている
・GitHubの調査によるとAIによって書かれたコードの量は8倍に増えたが、実際にリリースされたソフトウェアの量は30%しか増えなかった
・AIはサンドイッチの真ん中にあるコードの実装工程を大幅に短縮するが、最初と最後の工程には依然として人間の深い理解と判断が必要になる
・ユーザーの要望から仕様を定義したり、納品物の安全性を検証して責任を持ったりする工程はAIで自動化するのが難しく、人間がボトルネックとして残り続ける
・人間がAIに指示を出すだけでコードの確認をしないVibe codingと、人間が責任を持ってAIをツールとして制御するAgentic engineeringは明確に異なる
・SWE-chatのデータセットを調査した研究では、Vibe codingで書かれたコードは人間が自ら書いたコードの9倍もの脆弱性を含んでいることがわかった
・将来的にAIが実装の大部分を担うようになっても、エンジニアはクレーン運転手のようにAIを注意深く監督し制御する役割を担うことになる
・新しい技術によってソフトウェアを作るコストが下がれば、ソフトウェアに対する需要がこれまで以上に高まるため、結果としてエンジニアの需要も拡大し続ける
・過去に新しいプログラミング言語が登場した際にも非エンジニアがコードを容易に書けるようになると言われたが実現しなかったように、AIによって専門知識が不要になる可能性は低い
・業界全体としての需要は引き続き堅調であるが、エンジニア一人ひとりはAIがもたらす開発構造の変化に適応していく必要がある