【ライブイマーシブ現場レポート】第3弾卓周り編
先日行われた”和歌山県立医科大学The Swinging Cells”定期演奏会でのライブイマーシブ使用レポート続編です。長文&数回に分けて書きます〜
今回は卓周りについて。
ミキサー卓、3年前まではLV1(写真最後の40インチ)、2年前1年前はYAMAHA PM3でしたが、今年はLV1Classic+FIT Controllerです。
昨年までDuganMusicを使ってオートゲートをかけていましたが、今年は使わずWavesPlugInのみで対応。
主に使ったプラグインは、Curves AQ,F6A,Smack Attack,TRACT,Bass Rider,Vocal Ridar,WNS,CLA Epic,TrueVerb,Immersive Wrapperといったところです。
ほとんどのマイクにWNSを適用して回り込みを防ぎ(ライブイマーシブではこれが大切)、EQはCurves AQにおまかせ、コンプレッサーはほぼ使わずでした。(普通のLRだとコンプ無しはまず無理)
一応FIT Controllerでフェーダー拡張もしていましたが、ほぼ手放しでいけたので、ほとんど使ってませんw
テクニカル面ではもちろんのことDANTE、SoundGridを使用。VLANを使ったスイッチ構成でステージとFOHを結びINPUT系(DSPro4000)はWSG、OUTPUT系はDANTEとしました。
MC用にSHURE ULXDを使ってますが、こちらはDANTE→WSGのコンバーターHEAR bridgeにてLV1にINPUT。
その他BGMは学生さんのiPadをAVIO Bluetoothにて受けました。(ステージ上から送出)
録音はノートPC(ASUS)にてWSGマルチ録音
肝心のイマーシブプロセッサーはFlux::のSPAT Revolution、今回からMacMini M4とDADのインターフェースを使った新機材です。
MacMiniは2台あって、1台は予備ですが、DADのインターフェース(DANTE256ch、MADI 64ch)で音声信号の冗長化が出来ます。検知信号の1kHzが途絶えると自動的に切り替えてくれます(音切れ無し)
操作系は今回シンクロしてはいませんが、リハ終わりのデータを、Macのリモート機能を使ってバックアップにコピー、それを起動して同じ内容にしスナップショットで送れば、完全に同じ内容になります。(マウス・キーボードはメイン機からバックアップも操作可能)
DADの入出力はDANTE(今回は送り40ch、戻り15ch)ですので、HEAR bridge経由でLV1Cと行き来します。
ここで、SPATの話を少しだけ。
ライブイマーシブ成功の鍵は、1にスピーカーの選定と設置プラン(これが1番)、そしてプロセッサーのパンニングタイプの選択、ミックス時のオブジェクト配置の仕方が大きく握っています。
今回は、フライングのAlconsAudioLR7 5本もリップフィルのL-Acoustics 5XT 7本もWFSを使用しています。
ただし、ハイト(Z軸)情報は入れず2Dとして扱ってます。
これは、上下の情報を入れたところで、上下のファンタム音像は成立しないので(スピーカーが違い過ぎるし、リップはそんなに出せない)フライングスピーカーは4列目以降の客席用、リップは3列目までのエリアカバーとして、きっちりわけてます(もちろん低域は被ってきますが)
なので、ハイト情報は不要です。それよりもリップフィルは全てのスピーカーから聞こえないので、最低でも3本聞こえるようなスピーカー間隔になる本数と、WFSの設定をメインとは変えてバランスが取れるように工夫しています。
3列目までとしているのは、メインのスピーカーの振り角によるものです(人の上下角の認知に合わせて)
一応エリアカバーをわけているので無視しても良いのですが、今回は、事前に作ったFIRフィルターでメインスピーカーとの位相も合わせています(Powesoft X4使用)そのため繋がりのところでも違和感はありません。
最後にサブウーファー(1系統)は別のルームにして合計3ルーム使ってます。
他にも注意している点やSPAT Revolution設定のコツ、注意点などあるのですが、長くなってきたのでこのあたりにて!(書き忘れあったらコメントにて書きます)
次回、ステージ仕込み編に続く