昔八百屋だメロンを100個ダルそうに並べてた時、バイヤーが来て「お前にとっちゃ毎日売ってるメロンだけど、今日来る子供にとっては、家族で食べる最初で最後のメロンかもしれないからな」と諭された。
そこには非対称があり、そのことに売り手は自覚的でなければならないと思う。
見てはいけない瞬間を見てしまった話をする。
エアコンの取付が終わって
車に工具を積み込んでる時、
窓越しにお客様が見えた。
帰ってきた旦那さんに
「見て見て、新しいエアコン付いたの!」と
嬉しそうに指差してた。
同じ光景を目撃したことがある職人、
たぶんいると思う。
何が刺さったかというと
・自分にとっては今日の5台目
・でもお客様にとっては何年も悩んで決めた1台
・「嬉しい」が素で出てる顔を見てしまった
つまり自分の仕事の価値を
一番正直に教えてくれるのは
お客様の無防備な瞬間。
普段見えない理由は
工事が終わったら帰るから。
お客様が家族にどう報告してるかなんて
職人は知らない。
「工事を完了した=仕事が終わった」じゃない。
「お客様が誰かに自慢したくなる工事=本当に価値がある仕事」なんだよ。
あの窓越しの笑顔を思い出すたびに
「自分の仕事は人を笑顔にしてる」と
実感できる。
あれが見えた日は
帰りの車の中で静かにガッツポーズした。