「血はつながっていない。
でも、父親だった。」
2025年9月。
長男・二千翔さんの結婚披露宴で、
明石家さんまは
父として壇上に立った。
実の父親ではない。
元妻・大竹しのぶとの結婚で
家族になり、
その後離婚もしている。
それでも二千翔さんは、
スピーチを頼んだ。
人生の節目にいてほしい人が、
さんまだったからだ。
式当日、
さんまは複雑な立場だったという。
新郎の父なのか。
元夫なのか。
どこに立つのが正しいのか。
それでも壇上に立ったさんまは、
笑いを交えながら
こんな話を明かした。
「今正直に言いますが、
あなたのお父さん、服部さんから
亡くなる1週間くらい前に
“しのぶをよろしくお願いします”
という手紙を頂きまして」
そして続けた。
「今になっては
召集令状の赤紙のような手紙でした」
会場は笑いに包まれた。
だがその言葉の裏には、
亡き父との約束を
守り続けてきた年月があった。
さんま自身、
幼い頃に父の再婚で
寂しい思いを経験している。
だからこそ、
家に帰ると必ず
実の娘・IMALUより先に
二千翔さんを抱き上げていたという。
血のつながりよりも、
心が傷つかないことを
大切にしたかったのかもしれない。
結婚式でさんまが選んだのは、
主役を奪うモーニングではなく
カーキ色のスーツ。
家族写真でも
大竹しのぶの隣ではなく、
少し後ろに立った。
前に出るのではなく、
家族を支える位置を選んだ。
一緒に暮らした時間は4年。
けれど二千翔さんは、
さんまのことをこう語っている。
「今まで出会った中で一番カッコイイ、
最高の父親」
父親とは、
血のつながりだけで決まるものではない。
そばにいて、
守って、
愛し続けた時間があるかどうか。
二千翔さんにとって、
明石家さんまは――
間違いなく父親だった。