ゆっくり、ふんわり、だらりんちょ 心が揺れて震えたら何か書かないと落ち着かないオジさんです 140文字の壁を越えられない思い出話は「はてなブログ」に。 皆さんに刺激を受けて作り始めた写真詩にお付き合いください 年齢、性別関係なく仲良くしてね。 みんな誰もが輝かしく悲しみを知った詩人として生きている。そう信じています
二日後。 俺はタカコと一緒にスタジオへ向かった。 ナオヤとシホはすでに楽譜を持っている。 だから俺は、スタジオの予約をしながらタカコに譜面を渡す約束をしていた。 初めて予約したスタジオは、エルパークスタジオ。 受付で手続きを終え、ロビーのソファに座る。 俺はカバンから楽譜を取り出してタカコに渡した。 「はい、これ譜面」 タカコは少し緊張した顔で受け取る。 「この曲、知ってるよね?」...
じぃちゃん!電車見にいこう! 3才の小さな男の子がそう言ったのかな 電車見に行くか? 3才の小さな男の子のじいちゃんがそう言ったのかな 小さな手と大きな手を繋いで歩く幸せな時間。 じぃちゃん!電車乗ろう! 3才の小さな男の子がそう言ったのかな 電車乗ってみるか? 3才の小さな男の子のじいちゃんがそう言ったのかな いつもとは違う時間の流れ方...不思議な時間 青い車体の仙石線。 硬質の切符にハ...
メンボって知っているかい? 当時、高校生バンドがメンバーを探す方法はだいたい決まっていた。 楽器屋の掲示板。 通称 メンボ。 ノートを破った紙にメンバー募集を書き、連絡先の電話番号をそのまま公開する。 今考えると、なかなか大胆な文化だった。 俺たちが貼った紙には、こう書いた。 ―――――――――――――――――――――――――――――― バンドメンバー募集! キーボード・ベース メンバーは全...
1990年4月。 春休みが終わり、また高校生活が始まった。 昼飯を食べ終えた俺とナオヤは、教室の片隅でどうでもいい話をしていた。 窓の外では、新しい制服を着た高校生たちが行き交っていた。 「なあ」 俺は言った。 「そろそろ、本気でやろうぜ。」 ナオヤは似合わないイチゴ牛乳を飲みながら、少し笑った。 「何を?」 「バンドだよ」 ナオヤは少しだけ黙った。 高校一年の春。 俺はこいつがギターを弾く...
序章 あの頃、俺たちは、まだ何者でもなかった。 放課後の駅。 帰り道。 狭い音楽スタジオ。 くだらない会話。 それだけで世界は十分だった。 今も会える親友たち。 今はもう会えない親友たち。 巡る記憶は今でも鮮やかに生きている。 出会って、別れて 愛して、愛されて そのすべてが青春なのだと言うなら なんて幸せな日々で なんて残酷な日々だったんだろう。 音楽に夢中になった日々。...