Softcult Japan Tour 2026 with Tomato Ketchup Boys 完遂しました。
バンドから日本をちゃんとツアーしてみたいとオファーをもらって今年1月から組み始めた本企画。Touche Amore, Citizen, No Pressure, Fleshwater, Whirr, Nothingら現行パンク最前線系の数々とツアーをともにし、果てはMuseにIncubus、ParamoreにBring Me The Horizonといった大御所系まで、とにかく破竹の勢いでシーンを駆け上がるSoftcultの今と過去とを結ぶツアーを作りたく模索しました。こうしたパンク色というのは日本のファンベースとは毛色が異なるのだろうという想像も容易かったので、いかに飛ばしすぎずにフィットさせながら起爆剤的な存在を入れてツアーを盛り上げるか、これが本ツアーにおける根幹のテーマでした。
1月にベルギーのSlow Crushを呼んだときに出会い、最高の演奏と最高に気概溢れる人間性を見せてくれた静岡のTomato Ketchup Boysをツアーに全帯同として招き、京都はツアーバンドでツーマン、以降はEwoks・Forbear・Nougatを迎えてのスリーマンで、各日程異なる魅力を持つ組み合わせになったんじゃないかなと思います。Softcultもどのバンドにもすごく熱を持って反応を示し、めちゃくちゃ愛に満ちた交流をしてくれてたし、あるべきものをあるべきところにスロットしながら、ツアーバンドと各地の共演とで刺激を与えながら非常にいいツアーになったのではと思っています。
SoftcultはMercedesとPhoenixの双子のきょうだいからなるツーピースで 、バンドではSoftcultの前身Courage My Love時代に知り合い友達になったPhilとBrenをギターとベースに加え、いかに音源よりライブを強く印象に残すものにするかにこだわっていると話していました。MercedesとPhoenixの二人が正式メンバーで、すべては彼らのブランディングと設計、研鑽による賜物ですが、ことライブとなるとそのユニゾン感や爆発感をいかに出せるかに注力し模索した結果というのが非常にいい形でアウトプットされたライブだったなと。彼らも自分たちをシューゲイズとは思っていないと言っていたのですが、いわゆるシューゲイズリバイバル〜ヘビーゲイズトレンドの文脈とは一線を画すインディーロックでドリームポップで、オルタナでパンクで、そこにわずかなシューゲイズ要素という感じで、これらのさまざまな要素を楽曲に落とし込んでいく構成力の高さが非常に印象的だなあと感じながら見ていました。いわゆる轟音囁き系の典型は全くなく、出音には強さがありながらも抜けがよく、聴く者の心を包むような包囲感も絶妙で、自分たちの出す音色をいかにしてベストに再現するか、音源より強いサウンドを作るかを研鑽した跡が見える緩急自在でタイトな素晴らしい演奏の連続だったなと思います。みんなとにかく驕りがなく等身大で、謙虚で誠実な4人組でシーンを問わず引っ張りだこなのも納得の人格者の集合体でした。
(なお、「双子の姉妹」と表現される投稿を何度か見かけましたが、本人たちはその呼称を好んでいません。性自認への配慮の観点からも、二人について言及する際は「双子」あるいは「双子のきょうだい」と表現していただければと思います。)
Nothing Feels Realのツアーは数ヶ月おやすみですが、秋以降連続でツアーの予定が控えてるので引き続き気にかけていただけたらうれしく思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Nothing Feels Real