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陸秋槎の最新作「喪服の似合う少女」読了。彼のデビュー作にあたる「元年春之祭」や「雪が白いとき、かつそのときに限り」など、新本格や青春小説などの著作をずっと追ってきた。今回は、なんと1930年代の中国を舞台(”私立探偵“が成立していた時代)にした正統派の探偵小説! リボルバー、ナックルダスター、オイルライター、トレンチコート、煙草。一人称の語りと洒落た文体。詩や古典文学引用。小さな“失踪人探し”からのスタート。過去と哀しみにドライヴする結末。地道な聴き込み捜査と小さな手掛かりを追っていくアナログな過程も心地良い。ラストで「喪服の似合う少女」の邦題に気付いて、再びキュンとなる。本作は、まさに陸秋槎による“華文ハードボイルドの傑作”の爆誕と言える。
今年も“ヒデミス2024”やります。今年刊行された本の中から、どれも入りやすく、読みやすく、面白い本。これをきっかけに読書が好きになるような本を12冊選びました。他にもお気に入りの作品ありましたが、“読みやすさ”の基準で選出しました。純粋なミステリーだけではなく、ハードボイルドやノワール、SFも入っています。全国の書店でフェアが開催されます。購入者には“しんちゃん”の書き下ろし“栞”を先着でプレゼント。
『7月のダークライド』ルー・バーニー
『炒飯狙撃手』張國立
『身代わりの女』シャロン・ボルトン
『すべての罪は血を流す』S・A・コスビー
『邪悪なる大蛇』ピエール・ルメートル
『喪服の似合う少女』陸秋槎
『ボタニストの殺人(上下) 』M・W・クレイヴン
『エイリアス・エマ』エイヴァ・グラス
『極夜の灰』サイモン・モックラー
『死はすぐそばに』アンソニー・ホロヴィッツ
『マン・カインド』藤井太洋
『弟、去りし日に』R・J・エロリー