この求刑は行為無価値的に重さを決めているけれど、もっと結果無価値的に見るべきだという声が大きいように思える
これは誤解。コミュニティノート候補も付いているが、ノートの書き方もわかりにくいので解説しておく。
本件では、全裸にさせた点について、強制わいせつ罪でも起訴されている。この強制わいせつ罪が殺人罪等に上乗せで考慮されているので、裸にさせた行為により軽くなるわけではない。重くなる。
論告の引用部分は、「強制わいせつ罪が加わったことによりどのくらい重くなるか」に関して述べたもの。重くなること自体は前提。
そして、強制わいせつと言っても制裁目的で裸にしていることから、自らの性欲のはけ口にする典型的な強制わいせつ事案とは異なる。量刑相場的には、「レイプ目的でさらって監禁して強制わいせつをした上に殺した」的な事案なら単なる殺人に比べて量刑が跳ね上がり、被害者1名かつ初犯でも無期が視野に入ってくるが、本件は、そういう事案と罪名は同じでも、実質的には同一視できない。無期ではなく懲役27年の求刑をするにあたり、検察官としてはその点を考慮した。
ざっくりこういうことです。