DLが伸びなくて悩んでいる個人開発者に、あまり大きな声では言えない「露出を増やす方法」を書こうかなと。noteで1,000円で販売と言いたいところですが、これを見たら(聞いたら)、3ヶ月以内に誰でもいいので、困っている身近な誰かを助けてあげてください。
と言っても、ぶっちゃけ・・・・
「マーケティング」という偽名を被った、かっこよくて手間のかからない銀の弾丸が欲しくて、泥臭いことはやりたがらないんでしょう。
「ダウンロードがされません汗」「露出ができれば汗」「リリースしたあとが大変です汗」と言うわりに、スマートな方法ばかりに注目して、泥臭いアプローチを全然考えやしない。言い訳だけして、実行しない人がほとんどなので、もう少し突っ込んで書きます。
この方法は、おそらく個人開発者同士の相互応援サイトに登録するよりも、遥かに効果があります。実際、私はこの方法でアプリがバズり、ランキングに載ったこともあります。
その方法とは、Webメディア(特にアプリやガジェット関連のメディア)に直接DMを送るのです。こういったメディアには、プレスリリースなどの情報を投稿する専用フォームや連絡先が必ずあるので、そこから送ります。
……待て待て待て。
「DMから、ただアプリの内容を送りつければいい」って、そんな単純な話じゃないからな。
だから考えろって。
前提として、無名の開発者が作った無名なアプリを、誰が「手塩にかけて育てた自社メディア」にやすやすと載せるんだって話です。相手の立場を想像してください。
まず、ターゲットにするサイトを徹底的に読み込みましょう。どんな記事が多いのか? 特にアプリ紹介では、どんなジャンルを取り上げ、どんな要素を褒めているのか? 傾向を掴んだら、特に気に入った最新記事を一つ覚えておいてください。
それを踏まえて、DMには以下の要素を盛り込みます。
1. 挨拶では「直近の記事」を具体的に褒める
例:「いつもiPhoneの最新OSの情報を拝見させていただいております。特に最近の『Siri AIとGemini比較』の記事は、比較が非常にわかりやすく参考になりました。……」
誰でも自社の記事を褒められたら少しは嬉しいし、「定型文の営業メールではないな」と分かります。ちょっとしたことですが、相手がどうしたら喜んでくれるかを考えるのが大前提です。
2. 機能は簡潔に、かつ「開発ストーリー」を載せる
たくさんの機能をダラダラ説明しても、忙しい編集者には読む時間がありません。機能は要点だけに絞りましょう。その代わり、「どうしてこのアプリを開発したのか」というストーリーも伝えます。ストーリーがある方が、相手も記事のプロットを書きやすいはずです。ここで、事前に相手のサイトの傾向を調べておいたことが活きてきます。そのメディアの平均的な記事構成を満たせるような情報を、先回りで与えてあげるのです。
3. プレスキットを用意しておく
記事を書く時に絶対必要になる「アイコン画像」「スクショ」「アプリの概要テキスト」などを一式にまとめ、すぐにダウンロードできるリンク(GoogleドライブやDropboxなど)を載せておきましょう。
4. 開発者のSNSアカウント
「どんな人が作っているのか」の身元をチェックできるよう、X(旧Twitter)などのSNS情報も載せておきます。
以上です。
そう、気づきましたか? めちゃくちゃ面倒くさいです。これだけやって、5〜10メディアに送って全滅するということも普通にあります。
でも、これこそが他の開発者と差別化するための「努力」ってやつです。これが泥臭いってことです。効率やコスパみたいな綺麗な言葉はありません。みんながやらない泥臭いことをやるから意味があるのです。
そして泥臭く動いていると、「Aの情報サイトは載せてくれやすいな」といった独自の傾向が見えてきます。これこそがあなただけのノウハウであり、本当の財産になります。 AIに聞いたところで、こんな泥臭いことをやっている人は少数派なので、どこにもそんな情報はありません。
ただ、1点だけ絶対に守ってほしい注意点があります。 例えば最低5メディアに送るとして、「同じ内容を同時に一斉送信」は絶対にしないでください。
ほとんどのメディアでは、掲載してくれる場合は数日以内に何らかの反応があります。そのため、3日おきなど期間をあけて、1社ずつアプローチしていきましょう。
もし同時に3社が同じ熱量で記事を上げてくれたら、開発者としては嬉しいですが、メディア側からすれば「他所とネタが被った(せっかく書いてあげたのに)」と、あまりいい気はしませんよね。
ここで丁寧に一社ずつ関係を作っておくと、次に新しいアプリを作った時やレビューをお願いしたい時に、「以前は〇〇のアプリを紹介していただきありがとうございました。おかげさまで、その後も……」と、良好な関係値からスタートできます。この印象の差はめちゃくちゃ大きいです。
さらに、順番に送るのがいい理由はもう一つあります。 例えば、途中で1社でも掲載してくれた場合、次にアプローチするメディアへのDMに「先日、〇〇メディアさんにも掲載いただいたアプリで……」と書けるようになり、一気に箔(はく)がつくのです。メディア側も「他が目をつけたなら安心だな」「うちも遅れたくないな」という心理が働きます。
このプロセスは、一見AIで代替できそうに見えますが、「相手のサイトの文脈を読み、編集者の心理の裏をかく」のは、AIのテンプレート文章では不可能です。少しは楽になるかもしれませんが、相手は文章のプロ。生身の人間が書いた熱量のある文章でなければ、簡単に見抜かれます。
そして、ここからが本題です。
もし、ここまで徹底的にリサーチして、熱量のあるDMを送り、プレスキットも用意したにもかかわらず、どのメディアからも全く掲載されなかった場合。
残念ですが、あなたのアプリは「ハードモード(詰み状態)」の可能性があります。
つまり、「市場に全く需要がない」か、「アプリの良さの伝え方が致命的に悪い」か、あるいはその両方です。
独りよがりの開発をこのまま続けるのか、見切りをつけて新しいアプリの企画に進むのか。それを残酷なまでに教えてくれるリトマス試験紙でもあるのです。
一度、自分のアプリがどちらなのか、この方法で試してみてはいかがでしょうか。