一流には、卓越した技術だけでなく、どこかに余白があるので、その余白が、軽やかさや遊び、あるいは人間味として表れる。ただ、今の時代は、残念ながら、それを別の方向にも運んだりしますよね。
ただ、超一流と呼ばれる段階に至ると、個がしだいにその競技そのものを象徴する存在になっていくので、その振る舞いは、単なる個性では済まなくなるんだと思います。背負うものの大きさが、自然と自由度を変えていく。
武豊さんには、競馬という文化そのものを体現しているような空気がある。
一方で福永祐一さんには、トップでありながらも、一人の人間としての温度や親しみやすさが残っている。
どちらが上という話ではなくて、第一人者とは、能力の頂点であると同時に、個を超えて象徴へ近づいていく存在なのだと思います。
で、私がより好きなのは福永祐一さんです。