【ご報告】
この度、とある小説プラットフォーム様から作品についてお声掛けをいただき、契約について検討していました。
結果として、私は今回契約を見送ることにしました。
誤解のないように先に申し上げておくと、担当編集者様の対応は終始丁寧でした。
こちらからの質問にも真摯に回答していただき、契約書の事前開示についても最終的には対応していただきました。
その点については感謝しています。
ただ、今回のやり取りを通じて強く感じたことがあります。
それは、
「担当者の説明」と
「契約書の文言」
は別物だということです。
私は契約前にいくつか気になる点があり、契約書を確認した上で追加質問を行いました。
すると、担当者様からは
「運用上は問題ない」
「通常そのようなことにはならない」
「これまでそういったケースはない」
という説明をいただきました。
しかし私が求めていたのは運用の説明ではなく、
『それが契約書に書かれているのか』
という点でした。
実際に確認したところ、最終的には
「編集者権限では契約書の修正はできない」
「契約書はテンプレートのまま」
という回答でした。
ここで私は考えました。
もちろん担当者様のお話が嘘だと言いたいわけではありません。
しかし、仮に担当者様が異動されたら。
退職されたら。
会社の方針が変わったら。
その時に残るのはDMではなく契約書です。
私は普段の仕事でも契約書を扱う機会がありますが、契約とは「今の担当者との約束」ではなく、「将来担当者が誰になっても効力を持つ文書」だと考えています。
だからこそ、
『大丈夫です』
という説明だけでは納得できませんでした。
最終的には、契約書の文言と説明いただいた運用との間に私自身が埋められないギャップを感じたため、今回は見送る判断をしました。
今回の件で学んだことは一つです。
契約を検討する際は、
担当者を信頼することと、
契約書を確認することは別。
どれだけ丁寧な説明を受けても、どれだけ好印象な担当者であっても、最後に自分を守るのは契約書です。
これから商業契約やプラットフォーム契約を検討される方は、ぜひ遠慮せず質問してください。
そして、納得できるまで契約書を読んでください。
少なくとも私は、今回そうして良かったと思っています。