SFには歴史を題材にした多様な作品があります。本アカウントでは、歴史SFについて紹介していきます。

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このたびSF作家の梁清散と、翻訳家の大恵和実は、歴史SFクラブを立ち上げました!SFには、歴史を題材にした多様な作品が存在します。本アカウントでは歴史SFの紹介を中心に色々と活動していきます。ご興味おありのかた、ぜひフォローよろしくお願いいたします! #歴史SF
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マイクル・フリン(嶋田洋一訳)『異星人の郷』は、14世紀のドイツの小村に到来した昆虫を思わせるクレンク人と村人の忘却された交流、そして現代の歴史学者と宇宙物理学者による探究を綴ったファーストコンタクトものです。ベストSF2010年第1位に選ばれた傑作です。#歴史SF
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マルセル・ティリー(岩本和子訳)『時間への王手』(松籟社2023)は1945年刊行のベルギーの改変歴史SF!タイムスリップの実験で、ワーテルローの戦いでナポレオンが勝利した世界から、ナポレオンが敗れた世界(史実)に来てしまったギュスターヴ・ディウジュ。ベルギーの多層性が浮かぶ #歴史SF
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アンドレアス・エシュバッハ(赤坂桃子訳)『NSA』(ハヤカワ文庫)の舞台はインターネットが発達したナチスドイツ。データを監視する国家保安局NSAで働く秘密を抱えた男と女。二人がたどり着く先は。全体主義社会に監視技術を外挿することで現代社会の歪さも浮き彫りにする改変歴史SF。#歴史SF
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歴史SFは一般的にタイムトラベルや改変歴史を扱いますが、私(梁清散)の場合は思考実験に近いです。歴史事実を安定した実験器具と捉え、当時の技術・社会・文化を改変し、化学反応を観察・描写します。それは物語であり、実験報告書でもあります。#歴史SF
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黒人女性デイナが、19世紀前半のアメリカ南部に何度もタイムスリップし、白人少年にして祖先のルーファスを救うことになる、オクテイヴィア・E・バトラー(風呂本惇子・岡地尚弘訳)『キンドレッド』。差別と暴力にまみれた奴隷制下に生きる人々(とくに女性)の苦難と絶望と抵抗を描いた力作。#歴史SF
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透徹した眼差しで科学と生命の物語を綴る石黒達昌。戦前の北海道を舞台とする「冬至草」は、放射能を帯びた植物の異様な生態と研究史を、「雪女」は極度の低体温症の女性の治療過程を描く。また架空生物ハネネズミの生態と絶滅をたどる異常論文は圧巻です。伴名練編『日本SFの臨界点 石黒達昌』#歴史SF
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伴名練『百年文通』(早川書房)は、時をこえる机を通じて、大正と令和の少女が文通する百合SF。猛威をふるう流行り病を前に、二人は人々の命を救うため、世界を、歴史を変えることもいとわず、突き進む。#歴史SF
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津原泰水『11』(河出文庫)には、傑作 #歴史SF が収録されています。太平洋戦争下、予言獣くだんの購入に向かったある家族と歴史の変貌を描き、オールタイムベストに選ばれた改変歴史SF「五色の舟」、小作人の身代わりに戦争に向かった男の生涯を描いた「土の枕」。いずれも凄い作品です。
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ジェイムズ・モロウ(内田昌之訳)『ヒロシマめざしてのそのそと』(竹書房)は虚実ない交ぜの怪獣映画歴史SFの怪作。第二次大戦末に怪獣を開発したアメリカ。だが制御不能のため、その脅威を着ぐるみで日本使節団に伝えようとする…。ユーモラスかつ真摯に平和を希求する、その思いが熱い。#歴史SF
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高山羽根子『暗闇にレンズ』(創元文芸文庫)は、激動の20世紀、戦争の20世紀を、レンズを覗き続け、映像を撮り続けて生きた四世代の女性と、近未来を生きる女子高生を通して、映画と映像がもたらす快楽と恐怖を描く、偽史SFの傑作です。#歴史SF
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大恵和実・藤吉亮平編『宇宙大将軍侯景SFアンソロジー 梁は燃えているか』(志学社)は、中国南北朝時代に宇宙大将軍を称した侯景を題材に15人の作家が競作した前代未聞のSFアンソロジーです。量子、ハンバーガー、ダイソン球、竜、銀河帝国等々が侯景と結び付く!?未知の奇界が待ってます!#歴史SF
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前代未聞の奇書『宇宙大将軍侯景SFアンソロジー』の目次はこちらです。 十三不塔 太清元年のフードトラック 林譲治 軍師の箱 木海(大恵和実訳) 井戸 田場狩 徳音 宮園ありあ 馬駆林外白 蓮開水上白 武石勝義 宇宙大将軍、名乗るなかれ 楊楓(大恵和実訳) 昇天六記
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波間丿乀斎 梁は燃えているか 勝山海百合 偽帝のしおから 大野城 アムリタ 立原透耶 孤舟 梁清散(大恵和実訳) 金光人日 猿場つかさ 画牌する叛乱者 陸秋槎(大恵和実訳) 法身は滅しない 長谷川京 エクストリーム・グリッチ
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高野史緒『カラマーゾフの妹』は、あのドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の続編として、父殺しの真犯人について再解釈を施し、さらに帝政ロシアスチームパンクに至る江戸川乱歩受賞作品。メタフィクション、ミステリ、歴史SFが1冊で楽しめます。 #歴史SF
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2015年、89歳のパトリシアは2つの人生の記憶に揺らいでいた。あの日の選択を境に分岐した20世紀(史実に近い世界とより過酷な世界)で全く異なる人生を歩むパトリシア。真実はどちらか。ジョー・ウォルトン(茂木健訳)『私の本当の子どもたち』(創元SF文庫)は改変歴史&フェミニズムSFの傑作です!
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邦訳題名間違えてました。『私の本当の子どもたち』ではなくて、『わたしの本当の子どもたち』ですね。なお、本作は百合SFとしても優れた作品だと思います。#歴史SF
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異形コレクション掲載作を中心とした上田早夕里『成層圏の墓標』(光文社2025)には歴史SFが複数収録されています。いちおしは1940年代のパラオ諸島で日本人研究員が緑の海洋生物と出会う「南洋の河太郎」です。植民地支配の現実とギリギリの良心(とその限界)が苦みとともに描かれています。
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宝樹の短篇集『時間の王』(早川書房)には、企業宣伝のため曹操に麺を食わせにいく「三国献麺記」、時を遡る女と不老長寿となった男が様々な時代で遭う「成都往事」、過去から未来まで閉居する人々の姿を描く「穴居するものたち」など、梶尾真治を彷彿とさせる歴史SFが収録されています! #歴史SF
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ブルガリアのゲオルギ・ゴスポディノフ(寺島憲治訳)『タイム・シェルター』(早川書房)は、郷愁と記憶と歴史をめぐる物語。過去を再現した部屋で認知症患者の療養を試みるプロジェクト。徐々に規模が拡大し、ヨーロッパ中の人々が、そして国家が、20世紀の各時代にひたってしまう… #歴史SF
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おすすめ歴史SFのP・ジェリ・クラーク(鍛治靖子訳)『精霊を統べる者』が文庫化されました。魔法と科学が融合し、精霊と人間が混じる20c初のエジプトで、伝説の魔術師の事件を追うエージェントたち。等閑視されがちな近代アジア・アフリカと、その地で生きる女性たちに焦点をあてた一作。#歴史SF
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