さすがにこの話を「親のパターナリズムへの強烈な皮肉」と受け取るのは、いくらなんでも“批評力(りょく)”が強すぎると思うんだけど(これは強烈な皮肉です)、一つ言えることは、のび太の“改心”は数日後には元に戻り、でもちょっとだけ気持ちが変わるということです。それがのび太のいい所なんだ。
小4道徳の教科書にドラえもん「ぼくの生まれた日」が登場するが、この話はもともと親のパターナリズムへの強烈な皮肉として読める話なのに、教科書では、家族の思いを知る→ 感謝する→ 親の期待に応えたいと改心する、という話みたいになっていてグロテスクだ。次回の連載で触れる予定。(画像1枚目は光文書院『小学道徳4』令和7年、画像2枚目は『ドラえもん(2) 藤子・F・不二雄大全集 (てんとう虫コミックススペシャル』)