毒親育ちやACに刺さるのは、「自分はいい子だった」の正体が、実はただ怯えていただけかもしれないというところなんだよな。
怒鳴られる。叩かれる。物に当たられる。無視される。親の機嫌で家の空気が変わる。そういう環境で育つと、子どもは反抗しなくなる。言い返さない。泣くのを我慢する。先回りして動く。親が怒る前に謝る。これを周りは「聞き分けのいい子」「手のかからない子」と呼ぶ。でも本人の中では、ずっと親を刺激しないための危険回避が起きている。
だから大人になっても、人が不機嫌になると身体が固まる。強い口調を聞くと心臓が跳ねる。断る前に謝る。相手の怒りを自分の責任だと思う。従順だったのは、優等生だったからじゃない。怖かったからなんよ。しつけの顔した恐怖で作られた「いい子」は、大人になってから自分の怒り方も逃げ方も分からなくなる。普通にきつい。
親に怒鳴られたり叩かれた子どもが従順になるのは、しつけの効果でも親の愛情が伝わったのでも教育のたまものでもないよ。怯えてるだけだよ。恐怖に支配されてるから反抗せず、親の機嫌を損ねないよう行動してるだけだよ。体に傷が残ってなくても、心に刻まれた恐怖や痛みは一生消えないんだよ。