【俳優習慣365②-4】引き算の演技
「もっと魅力的に演じたい」
俳優なら、誰もが一度はそう願います。
表情を工夫し、
感情を深め、
声を磨き、
技術を積み上げる。
けれど、努力すればするほど、演技は硬く、観客に伝わるものも魅力的にならない…。
先日のマンツーマンレッスンで、ある女優さんがこんな気づきを語ってくれました。
「ずっと自分は足りていないと思っていて、足すこと、力を入れることでしか表現できないと思い込んでいました」
力を入れる。
頑張る。
表現しようとする。
一見、正しそうに見えます。
でも彼女は気づいたのです。
力を入れれば入れるほど、
表情は固まり、
身体は緊張し、
声も硬くなる。
結果、演技は“一辺倒”になっていく。
そこで起きた変化は、とてもシンプルでした。
「力を抜くことを、自分に許した」
するとどうなったか。
・目に力を入れなくても、必要な時は自然と入る
・緩める時間が増え、自然に緩急が生まれる
・セリフが、無理なく相手に届く
彼女は言いました。「表現しようとするのをやめた時、
自分の力を信じられる感覚が生まれました」
これが、魅力的な演技の正体の一つです。
以下、彼女の振り返りです。(本人の許可済)
【演技振り返り課題】
てつさん、お疲れ様です。今週もありがとうございました。
・この場面での気づきを3つ共有してください。
①力を抜くことで本来の力を発揮できる。
私はずっと自分は足りていないと思いこみ、足していくことばかりに目が行って、力を入れることでしか表現はできないと思っていました。
そうすると表情が硬くなるし、体は硬くなり、だから声も硬くなる。
これでは表現は一辺倒で緩急もなくなり、面白くないなぁと。そもそも表現しようという考えを脱することが本来自分の持っている力を信じることにつながるのかなぁと思います。
今回の映像を観ていて、まだ完全ではないけれど、だいぶ表情の力が抜ける時間がのびたと感じました。
目に力を入れようとしなくても、自然と入る時は入り、それ以外は緩めることを許すことが出来ていたように思います。
そうしたら、自然に緩急がつき、聴きやすいセリフ、見やすい表情になったと思います。
②落ち着いてこの場にいることが時間の流れをスムースに流す。
私はずっとテンポが遅いと小さい頃から言われて、俳優になってからも、間が悪い、セリフが遅いと言われすぎて、正直自分に時間を与えることを怖くなっていたと思います。
でも、丁寧に感じながらやることを意識してやってみると、自分の中では丁寧に感じているのですごくたっぷり時間を使っているのですが、実際映像を観ると全然長くない。
すごくスムースに流れていることが心地よい。
焦って何とかしようといろいろやるから、長くなるし、間も悪くなるんだ。自然の流れに身を任せることこそが最短なんだなぁと。この気づきは大きいです。
③もう一人の自分の目を持つことで余裕ができる。→
まだ不安定ではありますが、もう一人の自分がいると非常に冷静にその場にいられる感覚があります。
うまく言えないんですけど、焦らないでその場にいることを選択する意識…とでも言うのでしょうか。
もう一人の私がいて邪魔になることはもちろんなくて、冷静にいることで、これ違うなということに瞬時に気づける。
台詞を間違えたとしても、焦りはあるけど、なんとかなるだろうと、腹をくくれる。腹をくくるからこそ、よりその流れに集中できる感覚がありました。
まぁ、あんなに台詞間違えるとは思いもしませんでしたし、悔しかったですけど。
・それぞれ、今後に活かすために何ができそうでしょうか?
①脱力の効果をもっと体感していく。
ダンスでも歌でも力を入れるといいパフォーマンスが出来ないのと同じで、お芝居もそうであることをもっと体にしみこませていきたいです。
②丁寧に今何が起きていて、相手に何の影響を与えたいのかを明確に行動する。
結局、行動できるかどうかなんだなぁと感じました。感情をどうにかするのではなく、ここでどんな行動を選択するのかということで、表現は決まってくるし、感情は勝手に出てくる。
だからこそ、丁寧に今この瞬間の行動の選択をしていくことなのだと感じられるようになったので、そこをもっと磨いていきたいです。
自分に時間を与えることを許す。
③もう一人の私の目をしっかり育てていきたいです。
どうやったら育てられるのかなぁ?
まずは、このまだ不安定なもう一人の私を置いた演技に慣れていくことからはじめてみようと思います。
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今年の1月に●●さんとのコラボワークショップのオンラインの読解が初めましてで、2月の二日間の対面ワークショップ。
キャンセル待ちで滑り込んだ実践会。11月からは個人レッスンと今日まで約1年間ありがとうございます。てつさんとの出逢いに心から感謝しています。
最初の読解の時に受けた衝撃。
そして対面ワークショップの時に伝えていただいた、「台詞、本当に出てきませんか?出来るんじゃないですか?」の一言。
これまで私は、自分の良さがわからなくて、でも演劇が大好きで、力任せにやり切って乗り越えてきたのですが、実はできないでいることに甘んじていたような気がします。
特にゲインの話がすごくよくわかりました。
私の持っているエネルギーは高い。それはそのままで十分な力を持っているということ。
だからこそ、力を抜いて演じることで、本来のエネルギーが滞りなく流れるのだと。
てつさんに解きほぐして伝えていただき、今、ようやく進化させていただいているのだと感じています。
本当にありがとうございます。
来年はお仕事できる場をもっと増やせるようにますます励みます。てつさんのメルマガの毎朝4つの宣言を続けて私の意識はようやく変化してきたようです。
先日の受かったオーディションの撮影でお世話になった監督さんのインスタをフォローしたら、まさかのフォローバックしてもらいまして、最高の演技でしたと伝えていただきました。
CMなのですが、ちゃんと爪痕は残せたようです!
チャンスをジャンジャンつかんでまいります!引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします。てつさん、お身体大切によいお年をお迎えください。
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