もうすぐ父の命日。
すぐ戻ると思ってた入院。
亡くなるちょっと前まで、母がお見舞いに来て帰るとき、二人で病院のカフェでコーヒーを飲んでいたらしい。
私がきたときも。
「うまいんだよね、ここのコーヒー」
と、二人はしみじみ話してた。
私と父は仲は良くなかったけど
思い出して、涙が出た。
タリーズが「病院にカフェを作った理由」
これ初めて知ったとき、本気でゾワッとした。
だって病院って、誰だって好きで行く場所じゃない。
待たされるし、気持ちは落ち着かないし、
早く終わってくれ…って願うだけの空間。
そんな場所にわざわざカフェ?
最初は意味わからんかった。
でも、よくよく考えたら
病院には患者・家族・医療スタッフ、
とにかく人が山ほどいるのに、
「ゆっくり呼吸できる場所」が全然なかったんよ。
昔の病院なんて乾いたサンドイッチが並んだ売店くらいしかなくて、とにかく居場所がなかった。
そこで2004年、タリーズが東大病院に本格カフェをぶち込んだ。
これがガチで革命。
実際、親の付き添いで病院に通ってたとき、
待合室でただ座ってるだけってメンタル削られる。
でも院内にちゃんとしたカフェがあるだけで、
急に日常が戻ってくる。
コーヒーの香りとか、店内の落ち着いた空気とか、あの安心感、ほんとにデカい。
しかもこの戦略のヤバさはここからで
病院の中って、競合がほぼゼロ。
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駅前みたいにスタバと殴り合いにならない。
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院内にタリーズが一軒あれば、そこが唯一の選択肢になる。
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つまり、ほぼ独占。
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だから売上もブレない。
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その結果、今やタリーズの1割が病院内店舗。
全国88店超え。完全に勝ち切っている。
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さらに心理的にも超理にかなってて、不安・緊張が強いと人って無意識に「何か飲み物ほしい」ってなる。
だから病院のタリーズは砂漠のオアシスみたいな存在になる。
お見舞い帰りに買う人もいれば、患者さんが「退院したらタリーズ寄ろ…」って小さな楽しみにするレベル。
特殊な環境をここまで綺麗にハックした例、なかなか無い。
コロナの時なんて、医療スタッフから「院内のタリーズだけが心の救い」と言われるほどで、キッチンカー派遣までして感謝されまくってたらしい。
これを皮切りにドトールもローソンも病院へ参入。
タリーズが開いた道にみんなが続いた。
つまりタリーズの病院戦略は、ニーズが爆発する場所に、 誰より先に入り込んだ者が勝つ。このどシンプルな原理を徹底的にやり切った結果で強すぎる。