「取材を望んでいる方」と「取材したいライター」がぴったりマッチすれば、これほど円満なことはない。
記事になると喜んでもいただける。
しかし、現実には、そううまくはマッチングしないのだ。
「取材してほしい」と送られてくるプレスリリースは、残念ながらどれを読んでもほとんど食指が動かない。
反対に「この方のお話を聴きたい!」と思っても、先様は「特に喋りたい話なんてない」といったふうで、乗り気ではない場合も少なくはない。
なんだったら、断られても、断られても、粘って口説き落とすケースだってある。
そして記事化されたとて、ご本人がそれを希望したわけではないので、その後はそっけない。
悲しいかな関係はそこで終わってしまう。
「想いを届けるのが仕事」といえば聞こえはいいが、「あなたの想いは多くの人の目や耳に届くべきだ」と押しかけてICレコーダを突きつけて写真まで撮る、かなりおせっかいで迷惑でヘンな仕事をしているなと思う。
「私、なにやってるんだろう」と自分にかけた魔法が解けてしまう日もある。
でもやる。