面白いご指摘ですね。
まず、ベトナムの話ですので、ベトナムを中心にしてお話します。
「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の話は、本題ではないので省略します。
それでは本題に入ります。
①「ベトナムはフランスや中国に支配されていた弱い民族だった時代もありますよね」
弱い民族なのか、強い民族なのかは、何を基準にするかによって結論が変わります。
軍事力だけで言えば、敗れて植民地になった時点では「弱かった」と言えるでしょう。
それは間違いありません。
しかし、民族としての継続性や独立を守る意思という観点から見れば、話は別です。
ベトナムは約1000年間、中国の支配下にありました。
それでも最終的には独立を回復しました。
938年の独立後も、一時的に支配された時期はありましたが、文化や言語を守り続けました。
何より、「ベトナム」という国家と民族そのものを消滅させなかったのです。
また、フランス植民地時代の約80年間においても、軍事的には弱かったと言えるでしょう。
しかし、独立を求める精神は消えませんでした。
80年間で100回近い蜂起が起きたのです。
これは本当に「弱い民族」と言えるのでしょうか。
おまけに言えば、今日に至るまでベトナムという国家は存在し続け、ベトナム人の言語は中国語にもフランス語にもなっていません。
もし民族として弱かったのであれば、民族そのものが消滅するか、言語は支配者のものになっていたかもしれません。
②「南ベトナムの人々が負けた理由は女子供や老人も国を守るために戦わなかったからなのでしょうか?」
これは面白いご質問です。
まず、私の主張は、
「女子供や老人が戦えば必ず勝てる」
というものではありません。
私が述べたのは、
「国の危機に際しては老若男女を問わず祖国を守る」
というベトナムの歴史と国防思想です。
その上で言えば、傀儡国家である南ベトナムが十分な国民的支持を得られなかったことは、敗北の大きな要因の一つでしょう。
国家の正統性や国民の支持を失った政権は、軍事力だけでは長く存続できません。
一方で、北ベトナムと南ベトナム解放民族戦線は、軍事力だけではなく、政治・外交・社会を含めた総合的な力を動員しました。
そして最終的に国を統一し、独立を守ったのです。
少なくともベトナムの歴史を見る限り、
国家と国民の団結が国の存亡を左右してきたことは否定できない事実だと思います。
ではベトナムはフランスや中国に支配されていた弱い民族だった時代も有りますよね。
勿論太平洋戦争後のフランスからの独立、アメリカとの戦争に勝ったのは凄いと思います。
ですが、それを持ってその時にやった事を金科玉条にして大丈夫ですかと?
それこそ南ベトナムの人々が負けた理由は女子供や老人も国を守る為に戦わなかったからなのでしょうか?
例で言うならメインバンク制や終身雇用、擦り合わせなどで日本は戦後復興してジャパン・アズ・ナンバーワンと言われるまでになりました。
これらを概ね守っていた筈ですが日本は停滞しましたね。