今回の長渕さんとダイヤモンドグループの件。
実はこの報道が出る前から、
ボクの耳にはこの会社の話が入ってきていた。
芸能界は思っている以上に狭い。
良くも悪くも情報はすぐ回る。
だから今回の件を見ても、
正直驚きはなかった。
むしろ最初に思ったのは、
【長渕さんでさえババを引くのか?】
だった。
もちろん、
今回の件の詳細や責任の所在については、
司法の判断を待つべきだろう。
ボクが気になったのはそこじゃない。
芸能界という看板だけで生きている会社が、
この業界には腐るほどある。
だが、
運営能力も財務管理も追いついていない。
名前を聞けば誰もが知るような事務所でさえ、
驚くほど管理が杜撰なケースは少なくない。
だから昨今の
タレント、俳優、アーティストの事務所離れは、
起こるべくして起きている。
会社が大きいことと、
会社に価値があることは別だ。
ボクも過去に何度かババを引いた。
数億の未払い。
他にも目に余る行動が多々あった。
そんな事務所との契約解除をした翌月、
事務所の脱税問題で
ボクまで巻き込まれることになった。
本来なら、
もっと早く決別すべきだった。
だが当時の業界関係者の多くは、
【今の事務所を離れるべきじゃない】
と口うるさくボクに言っていた。
今思えば、
その言葉もまた、
ボク自身の判断を鈍らせ決断を遅らせた。
いや、違うな。
結局はボク自身の勉強不足が原因。
誰かのせいじゃない。
見抜けなかったのも、
決断が遅れたのも、
すべてボクの責任。
だから、
あの時のことは今でも忘れていない。
大きな教訓として。
ボクは昔から不思議だった。
何十人も社員がいる。
だが、
プロジェクトが始まれば外注だらけ。
だったら聞きたい。
【その社員は何のためにいる?】
そう思うことがいまだに多々ある。
昔はそれでも成立していた。
テレビが圧倒的だったからだ。
スポンサーも金を出した。
事務所の力も強かった。
所属すること自体に価値があった時代も確かにあった。
だが今は違う。
広告費はネットへ流れ、
情報発信は個人でも出来る時代。
ファンとの接点も直接持てる。
にもかかわらず、
業界の多くはいまだに古い構造のまま。
15年ほど前、
業界関係者の先輩たちと何度もこの話をした。
その当時、
全員が口を揃えてこう言っていた。
【とは言え、日本はテレビだから】
だが今、
その人たち自身が
【ネットに食われた】
と言っている。
時代が変わったのではない。
時代の変化を見ようとしなかっただけ。
芸能事務所も、
アーティストも、
タレントも、
もっと経営を学ばなければいけない。
人脈だけでは生き残れない。
肩書きだけでは価値にならない。
会社として価値を作れない組織は、
これから容赦なく淘汰される。
そして、
これは他人事じゃない。
これはウチのエージェントにも言えること。
そして、
ボク自身にも言えること。
時代は、とっくに変わっている。
変わってないのは、
自分たちだけ。