産業用ロボットのコントローラが変わりつつある。
従来のような専用のブラックボックスなコントローラで完結する世界から、IPC制御やソフトウェアPLCと組み合わせたオープンコントローラの方向に広がっていく可能性があると思う。
勿論、全てのロボコンがそうなるわけではないが、DENSO WAVEの現コントローラや、KHIの次世代オープンコントローラ構想は既に、「IPCやソフトウェアPLCと組み合わせて、ロボットを装置制御アーキテクチャに組み込めるコンポーネントにする」という方向性を示している。
ロボットメーカー側の狙いはかなり明確で、
今の製造現場では、ロボット単体が賢くても価値を出しにくい。外部の同期軸、画像処理、力覚、搬送、検査、MESまで含め、セル全体をどう動かすかが重要になっている。そのとき、ロボットだけが別コントローラや別言語、別保守ツールだと扱いづらくなる。
だからロボットメーカーは、ロボット単体の性能競争だけでなく、ライン、セル、装置全体の制御基盤へポジションを広げようとしている。これこそがPC制御の本質で、たんに「PCでロボットを動かせます」という話ではなく、オープン化によって装置制御の主導権を取りに来ている、という話だと思う。
ただ、この流れが進むとき、装置メーカーやSIer側の力は大きく試される。今までブラックボックスに隠れていた設計責任が装置メーカーやSIer側に移ってくる。
制御設計の実力差が、より直接的に出やすくなると思う。