カミングアウトします。
当時、従業員100名超。
キャッシュアウトまで、あと3ヶ月。
私は一度、会社を潰しかけました。
業績が崩れたわけではありません。
コロナ禍のように、市場が消えたわけでもありません。
「決まりそうな案件を、決まった前提で経営した」ことが原因でした。
当時、某・超大手企業との資本業務提携は、
両社の決裁者間(当社は私)で合意済み。
意向表明書も締結済みでした。
それはキャッシュアウトの1年ちょっと前。
私は思っていました。
「これで当面の資金リスクは消えた」
しかし最終契約は進まない。
理由は先方の「社内プロセス」。
私は待ちました。
最初は「超大手だから安心」。
「ガバナンスがしっかりしている会社は大変だな」
そう思っていました。
それから2ヶ月。
流石に不安になり、先方のプロセスの詳細を確認し、
細かな交渉を続けました。
結果、キャッシュアウト3ヶ月前。
最終的に提示されたのは、意向表明書の半分の条件。
「…やられた。」
ここで初めて理解しました。
・決裁者同士の合意は、契約ではない
・大手だから、という印象は確約ではない
つまり私は、
未確定を、確定として扱っていた。
これが最大のミスでした。
相手がどうこうではありません。
経営者がやってはいけないのは、
「未確定を確定として会社を運営すること」。
あの時、毎日眠れず、
私の頭には10円ハゲができていました。
起死回生で生き延びましたが、
あの経験以降、徹底していることがあります。
① ビジネスは契約書がすべて
② 未確定はゼロとして扱う
③ 選択肢は必ず複数用意する
経営は、期待や希望だけでは回らない。
あの時の自分に言うなら、
「契約書を受け取るまで、1円も入らない前提で動け。」
(写真は当時のオフィス)