このまま養子制度を導入しなければ、天皇制は将来的に消滅する可能性が極めて高い。
なぜなら、現在の皇室典範では皇位継承資格が男系男子に限定されている一方で、皇族女子は結婚すると皇籍を離脱し、さらに養子によって皇族を増やすことも認められていないからである。
つまり、皇族は減ることはあっても増えることはない仕組みになっている。
しかも、男系男子だけで皇統を維持する場合、その継承は「男子が生まれるかどうか」という確率に左右される。
仮に各世代で子供が2人ずつ生まれたとしても、少なくとも1人の男子が生まれる確率は4分の3である。これを世代ごとに繰り返すと、男系が維持される確率は急速に低下する。
4世代後には約32%、8世代後には約10%、16世代後には約1%程度まで下がるという試算もある。
これは言い換えれば、男系男子のみで皇統を維持し続けることは、長期的には非常に不安定であることを意味する。
現在は悠仁親王殿下という重要な継承者がおられるが、たった一つの系統だけに将来の皇統を委ねることは極めて大きなリスクを伴う。
歴史上の天皇制は、常に複数の宮家が存在し、万が一に備えることで男系皇統を維持してきた。しかし戦後、旧宮家は皇籍を離脱し、その結果として男系男子の系統は大幅に減少した。
そこで旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎え、複数の男系ラインを回復することが重要になる。
養子制度は単に皇族数を増やすための制度ではない。
それは、男系皇統を将来にわたって維持し、天皇制そのものを存続させるための安全装置である。
もし養子制度を認めず、男系男子限定の原則だけを維持するのであれば、将来どこかの世代で男子が生まれなかった時点で皇統は行き詰まる。
だからこそ、男系皇統の維持を重視するのであれば、養子制度の導入は選択肢ではなく、天皇制存続のための必須条件なのである。。。