「開いてるよ、どうぞ」 声を投げれば、躊躇ったような数秒の間の後に扉が開いた。思った通りソークが顔を覗かせる。 黒髪の下、常日頃から険しく見える眉を更に寄せ怪訝な表情を浮かべていた。トレードマークと言える紅いフェイスベールはこの生活空間では外しており、薄い唇が開く。 「どうしてお