ステーブルコインの安全神話が崩れる?仮想通貨投資家なら、ステーブルコインは「安全な避難所」として使っているはずですが、実際はそんなに甘くないかもしれません。
ステーブルコインとは、1コインがいつも1ドルと同じ価値になるように作られています。株やビットコインのように価格が激しく上下しないのが特徴。
ステーブルコインは当初の約束通り「1コイン=1ドル」の安定性を保てなくなることがあり、その理由としては発行者が利回りを求めてリスクの高い資産に投資をシフトしたから。結果、市場が揺れると1ドルが崩れて価値が下がるトラブルが起きやすい。
>ステーブルコインの仕組みについて。
代表的なステーブルコインといえばUSDTやUSDC。ドルにペッグ(固定)された形で設計されています。現金や短期国債で裏付けられ、市場のボラティリティから逃れるためのツールとなっています。
ですが、需要の高まりで発行者は「ただの現金」ではなく、商業手形やプライベートクレジットなどのリスク資産に資金を振り向けるようになりました。結果、ブランドは「安全」を保ちつつ、中身は不安定に。市場が揺れると、流動性が急減し、ペッグが崩壊するリスクが生まれます。
>実際の失敗例について
2022年のTerraUSD(UST)の崩壊はアルゴリズム型ステーブルコインとして注目されましたが、市場の下落でペッグを維持できず、数百億ドルの損失。
2023年にはUSDCとBUSDが銀行危機でペッグを失い、一時的に1ドルを下回った。
2024-2025年に入り、RWA(実世界資産)裏付けの「安全」ステーブルコインであるUSDzやUSD0 も破綻。
2025年、Binanceが推奨するステーブルコインとしてBUSDの後継になったはずのFDUSDが、ジャスティンサン(TRON創設者)の主張で大打撃を受けた。サンは発行元のFirstDigitalTrustが「実質破産状態で、償還処理ができない」と公表。これによりFDUSDは一時9%もデペッグし0.91ドルまで下落した。実際、FDUSDのデペッグ後、発行元は2,600万ドルの償還を実行したが、業界の不安は残った。
>なぜこんなことが起きるのか?
ステーブルコインの市場は今、2300億ドル以上と巨大ですが、発行者の運用ミスや信頼の揺らぎで、みんなが一斉に引き出そうとする「取り付け騒ぎ」が起きやすいん。規制が追いついてないのも原因。
>どう防ぐ?
・資金を1つのステーブルコインにまとめない。いくつか分散して持つ。
・時々、自分で少額引き出してみて、ちゃんと出るかチェック。
・高利回りスキームを避ける。安全とリターンを両立させるものは、たいてい裏がある。
結論としてステーブルコインは便利ですが「絶対安全」ではありません。市場の変動が激しい今、こうしたリスクを無視せず、常に監視することが重要。