航空機は高度約10,000mを時速900kmで飛行する。客室内の気圧は地上より低い0.7-0.8気圧で、標高2,000-2,500mの山(富士山5合目)での環境に等しい。
健康な乗客では、この客室環境により動脈血酸素飽和度が地上の97%から機内では約90-93%に低下する。動脈血酸素分圧(PaO₂)は地上の95 mmHgから約60-65 mmHgに低下する(Lancet. 2009;373:2067-77)。
SpO2が90%の患者は、2,500mではSpO2が84%に下降する。
SpO2 が>95%なら問題ないが、SpO2 92−95%では機内での低酸素に耐えられるかどうかを調べる高所シミュレーションテスト(HAST:hypoxia-altitude simulationtest)が必要である。
SpO2<92%なら検査を行うことなく酸素を処方し、機内で2-3L/分で使用するように指導する必要がある。