開発組織のAI投資、従来の測り方じゃもう計れないなと感じることが増えた。
ここ半年で何社かのAIツール投資を棚卸しした。エンジニア1人あたり年$2,000〜3,000、15人なら年500万近い。「で、効果は?」と聞くと返ってくるのが「PR数増えました」「コード書くの速くなりました」。
これ、どこも似た話なんだけど、そもそもエンジニアがコーディングに使う時間は業務全体の14%。その14%が倍速になったところで、組織のアウトプット全体にはあまり響かない。
DXの調査で86%のエンジニアリングリーダーが「どのツールが一番効いてるかわからない」、40%が「ROIを説明するデータ自体ない」と答えてる。MITの調査だと生成AIプロジェクトの95%が半年以内に財務リターンを出せていないらしい。
うまく回ってるチームは、測ってるものが違う。コード量じゃなくサイクルタイム。バグ修正件数じゃなく混入防止率。人を増やさずに広げたスコープ幅。
「何時間浮いたか」より「同じ人数で何をどこまで届けられるようになったか」。来期の予算会議でCFOに「で、結局いくら儲かったの?」と聞かれたとき、この物差しが手元にあるかどうかで勝負が分かれると思う。