展示会の昼休み。食堂が激混みで、外のマックでモバイルオーダーした。
腰痛もあってダイエット中の僕にとって、マックのアプリを開くのは久しぶり。メニュー画面を見るだけでうっすら罪悪感がある。
おそるおそる開くと、新メニューの文字。
「博多明太バターてりやきグランド」
弊社クアンドは福岡の会社だ。とはいえ僕は東京拠点で、本社に行くのは年2回がいいところ。
名前からして高カロリーなのは明白。でも——
「こんな時くらい、本社気分を味わってもいいか」
迷わずタップ。
しばらくすると、店員さんから呼び出し。
「すみません、ゼロコーラが品切れで…別のものに変更を…」
ここで葛藤。ノーマルコーラは明確にカロリーオーバー。だが久々のマック、ハンバーガーにコーラ以外の選択肢などない。仕方ない、ノーマルで。
そして数分後、カウンターに鎮座する巨大なコップ。その横に、堂々と横たわる特大ポテト。
嫌な予感は当たってしまう。
「7142番の方〜」
僕だ。
近くにいた“運動してます系”の高校生たちをかき分け、40代・ダイエット中・おじさんが受け取りに向かう。
恥ずかしさ、罪悪感、そして数々の選択への後悔を抱えて席に戻る。
……食堂の混雑から逃げてきただけだった。
逃げた先で、いちばん重いものを背負って帰ってきてしまった。