ビジネスの課題解決も、将棋や囲碁などのボードゲームにおける「100分超の長考」と同じである。
「100分超の長考」とは、一局の勝負を左右する局面で、持ち時間を大量に投入して最善手や今後の展開を深く読み込む行為を指す。
能力の低い棋士ほど、プレッシャーに耐えかねて3秒で「それっぽい凡手」を指して自滅する。白黒つければ、その瞬間は脳が楽になるからだ。
しかし、超一流は違う。一寸先も見えない混沌とした何万通りの局面を、あえて脳内に「曖昧なまま」何時間も放置する。脳がちぎれるほどの居心地の悪さに耐え、答えを急がずに局面を睨み続ける。
だからこそ、数手先で誰も予想しなかった「神の一手」が突如として立ち現れる。すぐ出す答えに、市場を変える価値などない。
答えを決めることだけが解決ではないと思います。急いで白黒つけると楽にはなりますが、その楽さは考えることを終わらせただけの時があります。
曖昧にしておくという解決法もあります。
今はまだ決めずそのまま持っておくことで、あとから違う形で見えてくるものがあります。曖昧さに耐えられない人ほどすぐ答えを出したがりですが、答えを出すのが早い人が、いつも深いところまで見えているわけではありません。