クールジャパン機構、トドメを刺したのは繊維ベンチャーへの140億円の出資で、部外者みんなが漠然と考えていたようなIP支援とは違う製造業への出資だし1案件としてみても金額も大きすぎて明らかに方向性がおかしくなってたんだよね……
テレビアニメ「チェンソーマン」において、MAPPAが製作委員会方式をとらずに「単独製作」を実現できたのは、クールジャパン機構などが出資して設立したファンドジャパンコンテンツファクトリー(JCF)によるブリッジファイナンスがあったからです。しかし、そのJCFも2025年3月末にすでに解散しています。
この官民ファンドは目利きの能力を持った人材を集めるのに苦労している様子でした。加えて責任の所在が不明確になりがちで、投資回収を前提としたスキームを成立させるのは構造的に困難だったということだと感じます。そもそも大型企画であれば、官民ファンドが加わらなくとも、いまの「IPブーム」のなか民間のコンテンツ企業からの資金調達が見えてきます。
新たに始動した「IP360」は、その前段階にある成長コンテンツの「種」に対し、返済不要の補助をして次の段階への橋渡しを狙ったものです。大型案件は民間資金の投資で回し、その前段階のもの(シード期)には公的補助を投下する。この整理がなされた現在、クールジャパン機構は役割を終えつつあり、そろそろ幕引きの時ということでしょう。
ただ、巨額の国費を中心に構成された出資金のうち、すでに約400億円もの累積赤字を出して事実上資金を「溶かして」しまったわけです。誰が立ち上げ、その運営を担ってきたのか。これについての検証や責任追及はあって然るべきだと考えています。