先日、反戦スタンディングしているところに高校生数人が来て「憲法に自衛隊を明記することの何が問題なんですか?」と本当に知りたいという表情で質問したんだけど、私を含め一緒にいた大人たちはマトモに答えられなかった。
こういう分かりやすい解説が日本社会に圧倒的に不足している気がする。
自民党の漫画リーフレットは、
「9条1項・2項はそのまま」
「平和主義は変えない」
「自衛隊を明記するだけ」
という安心感を前面に出している。
これを見て、
「自衛隊を明記するだけならいいか」
と受け止めてはいけない。
問題は「自衛隊を明記するかどうか」ではない。
問題は、自民党案のいう「必要な自衛の措置」が、
「専守防衛」や「個別的自衛権」に限定されていないことだ。
すでに政府は、集団的自衛権の一部行使を認め、敵基地攻撃能力も保有する方向へ進んでいる。
その状態で憲法に、
「必要な自衛の措置」
と書き込めば、何が必要かを判断するのは政府になる。
台湾有事での米軍支援も、敵基地攻撃も、集団的自衛権の行使も、政府が「必要な自衛」と言えば正当化できる。
これはただの自衛隊明記ではない。
9条2項を残しているように見せながら、
有事の際には「必要な自衛の措置」を例外として9条2項を無効化し、
「自衛」の範囲を政府判断で広げられる改憲だ。