茶師として、洗濯洗剤の選び方は本当に大切なことだと考えています。
最近、香りが長持ちするとされる洗剤や柔軟剤をよく見かけますが……正直、茶を扱う立場からすると、とても心配になります。
叩けば臭いが復活するのは、マイクロカプセルに閉じ込められた化学の香料が、摩擦や圧力で破れて飛び散るからです。
服に触れただけで手のひらに臭いが移ってしまうほど残留性が高い。
茶の入札や拝見の時、茶葉を手で直接掴む場面があります。
あの瞬間に、化学香料が茶葉に移ってしまうんです。
ほんの微かな移り香でも、繊細な茶の自然な味わいや香りを台無しにしてしまいます。
そんなリスクをわかっていながら「まあいいか」で済ませてしまうのは、残念ながら茶師として甘いと言わざるを得ません。
もっと深く、物事の本質を考えていただきたい。
だから私は、シャボン玉石けんやミヨシ石けんのような、余計な香料を一切含まない純粋な石けんを選んでいます。
最近では重曹やセスキを使うようにしています。
素材に優しく、茶の仕事場にも自然と溶け込みます。これで十分、衣類はきれいに洗えます。
茶業界の将来を思うと、正直危惧するところが少なくありません。
便利さや即効性を追い求めるあまり、本質である自然の香りや繊細さを失いつつあるように感じます。
洗濯一つをとっても、日常の全ての選択が、最終的に茶の品質や信頼に直結していることを、もっと多くの人が気づいてくれたらと思います。
茶を極めるということは、結局、暮らし全体を整えることです。
余計な化学的なものを入れず、自然のままに。
それが一番、茶を守り、未来につなげる道だと思います。
フォロワーの茶業者の皆さんはどうされていますか?
茶を深く愛する方、自然派の皆さんのこだわりや工夫を、ぜひ聞かせてください。