ベルファスト暴動について、地元の女性が解説。
・暴徒のほとんどはプロテスタント
・ベルファストの暴動はイングランドのものとは違う
・プロテスタントのリーダーの指示で動いている
・暴動前に道路閉鎖を伝える差出人不明のチラシが撒かれるなど、組織的で事前に準備された行動
「プロテスタントとカトリックが反移民で共闘している」というポストもあるが、組織的な共闘ではなく、プロテスタント極右の暴徒に加わる、あるいは支持するカトリックが散見されるという程度。親アイルランド派のカトリック地域では移民を保護する活動も見られる。2025年の世論調査では、北アイルランドで自分をアイリッシュと見なす人々の64%が移民に肯定的だが、一方自分をブリティッシュと見なす人々では3割程度。
🇬🇧ベルファスト暴動。覆面をした数百人の暴徒は「外国人は出ていけ」と叫びながら事件とは全く無関係の移民の住居を無差別に襲撃し、多くの家族が避難を余儀なくされている。これは反移民デモではなく人種差別暴動であり、事件をめぐる風向きも完全に変わり非難の論調が強くなってきている。
この暴動は刺傷事件を都合良く利用したい極右が対立を煽り、少数派のレイシストが暴れているだけのものという理解が広まっている。刺傷事件の被害者の親族も暴動は決して容認できないこと、そして「様々な分野で多大な貢献をしてくださる移民の方々が数多くおり、彼らの存在は我が国の発展に不可欠です。この悲劇的な出来事が、人々の分断や敵意の煽りに利用されることを決して望んでいません」と移民支持、極右批判の声明を出している。
移民を入れすぎたから、移民が図に乗っているから、という反応が日本では多いが、ベルファストはそもそも移民が多い地域ではない(非白人は人口の4-5%、イギリス全体は約18%)。ここ数年で人種差別事件が急増しているが、元々IRAとの闘争でプロテスタント極右が勢力基盤としていた都市でもあり、昨今の暴動や人種差別事件の急増でもそうした極右勢力の存在が指摘されている。反対に、親アイルランド派の多い地域では、地元住民がレイシストに脅迫を受けた移民の家族を保護する行動を起こしている。
この暴動を移民に対する抗議と結論付けるのは簡単だが、暴徒の行動、ベルファストという地域の特殊性、プロテスタント極右の存在等を考えると、実際はレイシストによる人種差別暴動の様相が強い。昨年夏のバリーミナ暴動とほぼ同じだ。