印象に残った内定者の話、お伝えしてもいいですか。何百名と選考に向き合ってきた中で、忘れられない方が数名います。
その1人は、書類段階では地味な経歴の方でした。学歴は中堅大学、Kaggleメダルなし、有名インターン経験もなし。一見して「強いカード」が少ない方でした。
でも面接で、別の輝きを見せたんです。「自分の学んできたこと」を3年分、月単位で具体的に語れる方でした。「3年前のこの月にPythonを始めて、半年でこの本を読み、1年後にこの個人プロジェクトを完成させた」と、自分の成長を時系列で再現できる。
この解像度を持つ方は、入社後も同じ密度で学習を続けるだろうな、と確信できました。複数の役員も同じ印象を持ち、即決で内定を出した方の1人です。
入社後、その方は予想通り成長しました。3年で技術リードになり、5年目には他社からのスカウトが絶えない人材になりました。
この経験から私が学んだのは、「採用は表面の華やかさより、継続性の解像度を見るべき」ということです。派手な経歴より、毎日の積み上げを語れる方が、長期で勝つんです。
応募者の方への提案として、自分の学習履歴を月単位で並べてみてください。3年前から今までの「学んだこと・作ったもの・読んだ本」を、月の粒度で記録する。これをやっている方は驚くほど少ないですが、面接で語れるネタが10倍以上に増えます。
地味な経歴で不安な方、自分の継続を時系列で語る練習をしてみてくださいね。武器になりますよ。
採用担当として最も信頼するのは、派手な実績を持つ方ではなく、自分の歩んできた道を月単位で語れる方です。継続は何より雄弁な実績、というのは本当の話なんです。