【インド_ベンガルール2024視察】
人口は世界1位、GDP成長率は8位(※日本は171位)で、来年にはGDPで日本を抜く予想のインドのベンガルールを訪問。テック業界のトレンドや教育事情、提携先を探しに来ました。
先に総論を伝えると、インドのユニコーン企業数は日本の10倍以上で、スタートアップ市場も拡大中ですが、さらなる成長にはビジネスとテクノロジーをつなぐPM不足が問題だと痛感しました。
また、SAPコンサルタントは年収1500万円程度で日本と同等だが、タクシー運転手は年収50万円前後と、その差にも驚きました。
以下は主に訪問した際のメモです。
■Bangalore Tech Summit 2024:
今回の視察の目玉だったBTS2024に参加。バンガロール宮殿の裏にある広大なイベントスペースで実施。日本のビッグサイトや東京国際フォーラム級の規模なので、インド最大規模かと思いきや、さらに大きなイベントがあるとのことで驚愕。内容としては、生成AIやドローン、DXや宇宙、FinTechやAgriTechといったテーマが散見されました。今回は特にHR Tech関連のブースを見ていき、人材マッチングの分野を深掘りしました。中にはEXITを経験している創業者が立ち上げた1年目のスタートアップを見つけて興奮しました。
■インド理科大学院(IISc)
Society for Innovation and Developmentのトップを訪問
インド国内で屈指の名門大学であるIIScにおいて、イノベーションを専門としている先生と話しました。インドの国立大学ですが、産学連携を非常に推進している印象を受けました。特に印象的な点は、インドでもPMが逼迫していることでした。
その原因を一緒に探索していくうちに、日本と同様の原因に行きあたりました。インドでもスタートアップは急成長しているものの、0→1でビジネスを創造してきた経験がまだ少なく、ビジネスとテック側の双方を理解したPM人材が限られるという話でした。しかし、昨今のスタートアップ市場の急成長で、PMがどんどん育成されてきており、北米一強から変遷する兆しを感じました。
■Bridgelabz社CGO達アポ:
インドでは毎年250万人の情報系の学生が卒業しているようです。
しかし、学校での知識が中心なので、実際にコーディング経験を重ねて鍛錬してから、NTTデータや楽天などを含むグローバル企業に人材を派遣しているようです。
また、領域はJavaやPythonなどのオープンソースの言語が中心で、SAPやOracleと言ったパッケージは対象外のようでした。
■その他(街並みや食事)
ベンガルールはインドでも屈指の地価が高いエリアらしいです。確かに高級マンションやラグジュアリーブランドが散見されるものの、少し歩くと道が舗装されておらず、土が丸出しである部分は東南アジアのようでした。
また、都心のキャンパスには牛、犬、猿、リスを見かけました。
さらにベンガルールの道は常に渋滞で、構造的に問題があるとのことでした。
しかし、国際空港は日本よりも豪華でデザイン性が高い建築で驚きました。
■最後に
2017年の上海出張以来、久々の海外出張でしたが、特に勢いのある国を通して日本を振り返るよい機会でした。
また、往復のJAL機内では、「論語と算盤」の解説番組が流れていて、経営者として自省する良い機会でした。
2017年の上海におけるトップエンジニアの待遇は、東京のそれを超えていました。オフショア先だった中国からあっという間に抜かれたように、インドも同様になると感じました。
しかし、日本もテクロノジーを活用して、人々の豊かな未来や事業をどう創造できるか、そんな人材がさらに増えれば、日本らしい進化ができると信じています。
そして、私の場合は、ビジネスとテクロノジーをつなげるDX人材をさらに流動化させて、日本の競争力をもっと強化できればと思っています。そのためには、人材の流動化の精度と速度をさらに加速させて、より多くの流動性を生みつつ、すぐにパフォームする状態を整えることが枢要だと感じました。