伸びる人は、傷つかない人ではないと思う。
レビューで直されれば普通に落ち込むし、自分なりに考えたものを崩されれば悔しい。そこで何も感じない人の方が、むしろ伸びにくいのかもしれない。
差が出るのは、その悔しさの使い方だと思う。自己防衛に使えば、「でも時間がなかった」「そこまで言われていない」と、自分を守る言葉が増えていく。
でも、学習に使えば、「何を見落としていたのか」「どこでズレたのか」と、自分の見方を更新する問いに変わる。
悔しさは、腐らせると傷になる。
問いに変えると、経験値になる。
伸びる若手って、最初から仕事ができる人ではなく、「キチンと悔しいと思える人」、令和の時代に、ちゃんと「心を使って」仕事に向き合える人だと思うんですよね。
毎回、レビューでボコボコにされ、自分なりに考えた紙を、ほぼ全直しされる…。
「この論点、何が言いたいの?」
「このファクトから、なぜその示唆になるの?」
「そもそも構造が違わない?」
みたいなことを言われ続ける。
普通にキツイし、落ち込みます。
でも、そういう経験の受け止め方で、差が出ます。
伸びない人は、そこで自己防衛に入ります。
真っ向から口に出さないまでも、
「でも時間がなかったです」
「そこまで指示されていませんでした」
「自分としては考えたつもりです」
「前の案件ではこう言われました」
みたいに、内心で言い訳してしまい、ひどい場合には、実際に言葉や態度に出てしまったりします。
もしくは、「もういいや」と思って、聞き流しに入ってしまう。
気持ちは分かります。
分かるんですが、そういう気持ちに引っ張られると、伸びないです。
伸びる人だって、その場では落ち込むし、たぶん普通にガックリ来る。
でも、指摘を「嫌な思い出」で終わらせないで、しっかり悔しがって、自分の糧にするための心の動きができています。
何を見落としていたのか。
どの考え方が甘かったのか。
自分はどこでズレたのか。
次は何を先に出すべきなのか。
ここを直視して、しっかり振り返って、元を取りにいく感じがあります。
今の実力が足りないこと自体は、別にいいです。
若手なので、足りなくて当たり前です。
叱られて、なにくそ、と思ったり、悔しい、恥ずかしい、情けない、見返したい、次はちゃんとやりたい、と思う感情を大事にしてください。
それを大事にして、「もう二度といわれまい!」とムキになってください。
大人げないくらいで、ちょうどいいです。
必死になって、努力してください。
一生懸命を、必死を、恥ずかしがらないこと。
ちゃんと「心」を使って、やりたい仕事と、自分とのギャップに向き合い、ギャップを埋めに行くこと。
そのひたむきさが、どんなことより大事です。
現場からは以上です。