メッシのような国民的英雄が日本に表れないのは何故かと問う人がいるけどさー
そういう人は知らないとは思うけど、メッシはアルゼンチンで愛されてない期間のほうが長かったんだよ。
13歳でバルセロナのカンテラに行ったから「アルゼンチン人じゃない、カタルーニャの選手だ」みたいな扱いされてたし、国家を歌わないって叩かれてた時期もあった。
2011年の地元開催のコパ・アメリカではウルグアイに負けてブーイングまでされてる。この頃はテベスのほうが人気があったんだ。テベスはアルゼンチンの下町出身だったし。
メッシは2014年W杯でドイツに負けて、その後はコパアメリカでも連続で負けた。2016年の決勝ではPKを最初に蹴って外した。
結果マラドーナ以下って評価がアルゼンチンでは確定して滅茶苦茶叩かれた。メッシ自身も試合後に「自分にとって代表は終わった」と発言して物議をかもした。4回決勝に行って4回負けた直後だったからね。
メッシは代表戦ではタイトル取れなかった時期のほうが長い。W杯もコパ・アメリカもね。だから史上最高ではない、ペレにもマラドーナにも及ばない。そういう風潮だった。
今、メッシを支えてる若手はそういう空気の中で育った。彼がたった一人、母国全ての期待を背負って負け続け、叩かれまくって、決勝で涙を流してピッチを去る姿をみて彼らは育った。
アルゼンチンの世論が逆転したのは2021年のコパアメリカ、マラカナンでブラジルを破って優勝してから。
そしてカタールではそんな若手達がメッシをサポートして悲願のW杯を取った。だからこの話は美しい。
最初から愛されてたわけではない。むしろアルゼンチン中から叩かれてた時代の方が長い。メッシがこんな風にアルゼンチンから愛されるようになったのはここ5年くらいの話なんだ。