今回のAnthropic件は、相殺できる部分とできない部分があると思う。
影響を受けるのはAnthropicの全モデルではなく最上位モデルで、他モデルは影響なしとされている。なので、Anthropic単体ならAWS全体のDC稼働率を壊すほどではない。むしろ、空いた分は他のClaudeモデル、Bedrock、AWS顧客、Amazon内製AI、他ワークロードに回せる。
一方で、Anthropic自身はこの基準が業界全体に適用されれば、全フロンティアモデル提供者の新モデル展開を実質止めると主張している。
OpenAI、Google、xAI、Metaの最上位モデルまで同じように外国人アクセス・商用展開・サイバー能力制限が入れば、クラウド各社はGPUを埋めにはいくが、高単価のフロンティア学習需要が減るため、値下げ圧力はかなり強くなるとみている。
こうなるとAIクラウド各社は、余ったGPUを値下げしてでも貸す。だからデータセンター稼働率が急落してAIインフラ需要が即死は起きにくい。
でも、利益率面ではネガティブで、GPUクラウド価格が下がると、クラウド会社の投資回収は悪くなる。投資回収が悪くなると、次のCAPEX増額にブレーキがかかるとみている。
なので今後の動向にはかなり注視している。基本的にAI投資回収に直結する銘柄は警戒。CoreWeave的なGPUクラウド専業連想の値動きにも気を払う予定。
Anthropicが規制対象になったのは、他社がMythosをジェイルブレイクできたと主張し、政権側が国家安全保障リスクを懸念したことがきっかけ。
さらに、商務省のレターでは米国外への輸出・再輸出だけでなく、米国内の外国人への移転にもライセンスが必要とされたと報じられている。
これは、アメリカがAIを規制して投資回収不能にするのではなく、むしろアメリカはAI覇権を維持したいので、AI開発を止める方向ではない。
ただし、最上位モデルの外国人アクセス・海外提供・危険能力モデルの公開が突然止まるリスクは現実化した感じですね。