【事業承継もM&Aもそうですが、手にした後にどうする?どうできるか?】だと思います。起業もそうかと思いますが、起業するのがゴールじゃない。とは言いつつも、気づくとゴールになってしまいます。例えて言うのであれば、モノを手にするまで、考えているのが一番楽しかったりします。誰しも思いあたる節はあると思います。新規事業もM&Aも、初期の期待値は最高潮!でも、モノの満足度が時間で下がるように、事業の成功やシナジー効果も「期待値の慣れ」に直面します。
事業開始直後のトラブルやM&A後のPMIの困難さで、熱狂は急速に冷め、満足度が急降下。一般的な悪い意味での”あとは任せた”というのは、この瞬間になります。これは「ヘドニック・アダプテーション。要するに、快楽順応」と同じで、
成功には、この「期待値の低下曲線」を理解し、冷静に課題を乗り越える粘り強さが必要です。とは、頭では理解しながらも、引っ張られてしまうのが人間です。高揚感だけに囚われず、現実的な対応が未来を創ります。
もう少し詳しく以下に説明していきます。
1. グラフのフェーズ
初期の急激な上昇(アイデア・立ち上げ時・M&A提案): 新規事業のアイデアが生まれ、事業計画が策定され、資金調達が成功する段階です。この時期は、起業家やチームの期待値が最高潮に達し、「これで世の中を変えられる」「大きな利益を生み出せる」といった高揚感に満ちています。周囲からの注目や支援も、この高揚感を後押しします。
急激な下降(事業開始〜初期運用): 実際に事業を開始し、製品やサービスを市場に投入した途端、満足度は急激に低下します。これは、計画通りに進まない現実に直面するためです。予期せぬトラブル、顧客からのクレーム、競合の出現、思ったよりも伸びない売上、資金繰りの問題など、様々な課題が噴出し、初期の熱狂は急速に冷めていきます。この時期に多くのスタートアップが挫折します。
緩やかな下降、あるいはプラトー(改善・成長期): 初期トラブルを乗り越え、事業モデルの改善やピボット(方向転換)を繰り返すことで、満足度の低下は緩やかになります。課題解決と成長のサイクルに入れば、ある程度の安定した満足度(事業の持続可能性)を維持できるようになります。しかし、初期のような爆発的な高揚感は少なくなり、地道な努力が続くフェーズとなります。
2.グラフが示すもの
M&Aを成功させるには、PMIの計画段階から「満足度低下」を織り込み、現実的な統合プロセスを構築することが極めて重要です。単なる規模の拡大だけでなく、企業文化の融合、従業員のモチベーション維持、そして具体的なシナジー創出に向けた綿密な戦略と実行力が求められます。M&Aは「買って終わり」ではなく、「買ってからが本番」という認識が必要です。
3.まとめ:期待値の管理と現実への適応
新規事業もM&Aも、初期の「高揚感」という満足度ピークの後に、必ず「現実の課題」による満足度低下のフェーズが訪れます。
成功するためには、この心理的・実務的な満足度低下のカーブを理解し、初期の期待値を現実的に管理すること、そして現実の課題に冷静かつ粘り強く適応していくことが不可欠になります。
と、ここまでもある程度かは分かってはいても気持ちがついていきにくくなります。
そこで課題解決に繋がるのが、
仕組み化です。ただし、ここでの仕組み化は事業モデルやマネジメントには大きく注力したものではありません。新規事業事業モデルのカチ筋探しの時間もかかりますので、少し置いておき、M&A後の子会社や事業が年商1億円を超えているのであれば、3億円、5億円を狙っていくため会社と事業にしていくための自走する会社・組織のOS(仕組み化メソッド)のインストールをしておくことだと思います。
事業取得前に利益構造は分かってはいても、会社の仕組み化の採点表で点数が低ければ伸びしろはある。と判断もつく半面。仕組み化をしていかないと買ってグループ全体で規模は大きくなっても後から大変になってしまう状態になりうるからです。人のカラダに例えるならば、体重は増えたけど、筋肉は増えていない感じです。(大きさも正義、という部分もありますので良い悪いとかはありませんが)
ただ、それがあればすぐに売り上げが上がるのか?という問題に関しては、必ずしも解決されるわけではありません。それでも仕組み化を推奨する理由は二つ。
①気持ちの低下を仕組みで止めて再浮上させることが出来る。②泥臭く頑張り続ける後ろ盾を持つことが出来る。
これに尽きると思います!
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